2006年05月05日

玉乃葉 みらくる

「屋根よ〜りた〜か〜い鯉の〜ぼ〜り〜♪」
唄いながら紅天に入ってきたのはハンチだった。
ハンチ「(どかっと椅子にすわって)よー姉ちゃん,
今日はなんか特別なことやってんのか?子供の日だぜ」
猪吉さん「はいどうぞ。子供の日カクテルです」
  鯉のぼりを意識したピンク、青、緑のカラフルなフローズンカクテルだ。
ハンチ「しけた名前つけんなよー。なんだこの色。
カキ氷じゃあるめえし。苺、ブルーハワイ、メロンか?」
猪吉さん「3段階に色分けするの大変なんですよ。
おっと、これ忘れてました。どうぞ」
  そう言ってフローズンにさしたのは小さな鯉のぼりのお飾り。
ハンチ「そりゃそうと、姉ちゃんいないんか今日?」
猪吉さん「もちろんいますよ。今製作中でして」
雪子さん「はーやっと完成したわ(奥から出てくる)」
ハンチ「なーに製作してたんだ?そんなふらふらんなって」
雪子さん「内緒内緒。後のお楽しみよ」
ハンチ「それより腹減ったよ。なんかくれよ」
雪子さん「はいはいはい。(料理にとりかかる)
  ところで今日お連れの方は?」
ハンチ「あーあいつ。今日は来ない」
猪吉さん「風邪でもひいたんですか?
  ここ数ヶ月モッキンバード作らない日はありませんでしたよ」
ハンチ「うーん・・・。当分モッキンバードは作らなくてすむぜ」
猪吉さん「え?どういうことです?」
雪子さん「どうしちゃったのよ彼女」
ハンチ「実は・・・身ごもった」
一同「えーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」    
  私まで叫んでしまったじゃないか!
  ワイン噴きだしちゃうとこだったー。やばかったー。
  蛇子が妊娠!?ハンチと蛇子の子供!?
  それって、それって、それって・・・!
猪吉さん「そ、それはそれはおめでとうございます!そうですね。
  アルコールはいけませんな。でもソフトドリンクもありますし、
  お身体しんどくなければ是非またご一緒にいらして下さいよ」
雪子さん「びっくりしたわー。
  ハンちゃんとあの子の赤ちゃんなんでしょ?」
ハンチ「(照れながら)あったりまえだろぉ。へへ」
雪子さん「おめでとう。やったじゃないの。
  ハンちゃんこの歳でお父さんになるのね」
   
本当にびっくりした。蛇子が子供を産むなんて・・・。
ん?赤ちゃんを産むのかな?それとも卵?
確か蛇って一度に何個も卵産むはず。
えー!もしそんなことになったらハンチと蛇子の子供がわんさかわんさか。それってどうなのー!

帰り際
雪子さん「はいこれ。子供の日のお土産です」
  小さな紙包みに入っていたのは飴のようなものだった。
私「これは・・・(顔を近づけてよく見てみる)ぎゃっ!」
雪子さん「金太郎飴です。手作りの」
私「あ、ありがとうございます。すごいですねこれ。
  写真みたいにリアルですよ(苦笑)」
雪子さん「ええ。我ながらいいできだと思います」
私「食べずらいですね」
雪子さん「ほほほほほほほ」
  いや、むしろ食べたくない。
  だって切っても切っても出てくる顔が蛇子なんだものー。
  蛇子のおめでたは紅茸天狗の重大ニュースだ。
  もしかしてあの七色のきのこが何か関係しているのかしら。

<今日のごはん>
神楽坂 玉乃葉 みらくるより
●みらくるサラダ
IMGP1199.JPG
●揚げ長芋
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●筍千枚と豚ロース柳川鍋
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●五月雨まんじゅう(海老、天豆入り)
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●あじのなめろう
IMGP1203.JPG
●天下一(黒糖焼酎)
●はなとり(黒糖焼酎)
●赤ワイングラス×2
●レモンサワー
<今日の本>
「コンセント」田口ランディ

なめおもGW中旅だったそうです
なめおが撮った南条花はす公園の写真です
南条 花蓮公園.jpg


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2006年05月03日

福はうち

GWの始り始まり。
普通の日も休みも関係なく紅天へ通う私。あそこは年中無休なので勿論GWも営業中。

雪子さん「もうすぐ子供の日ですから、
ちょっと気が早いけど柏餅作ったんですよ。ほら」
小ぶりな柏に包まれた白くて丸いお餅が食欲をそそる。
私「おいしそうですね。手作りの柏餅なんて食べたことありませんよ」
雪子さん「簡単に作れる牡丹餅ですらスーパーで間に合わせる時代です
からね」
猪吉さん「これ、ただの柏餅じゃありませんよ。気をつけてください」
私「え?」
雪子さん「ロシアンルーレット柏餅です。中味はこしあん、つぶあん、
味噌あん、3種類のうちどれかなんですが、
ひとつだけものすごいのがあるんですよ。うふふふふ」
私「ものすごいのって?わさびやからしでも練りこまれてるとか?」
雪子さん「それは食べてからのお楽しみです。
ただ、それに当たった人はものすごいことになります。
はいどうぞ。おひとつおとりください」
私「えーなんだろう。恐いなあ。味噌あん当たりますように当たりますよう に。えい!」
  一番左端のお餅を選んだ。
  蛇子とハンチを含めた他のお客さんにも柏餅を配り終えると
雪子さん「それじゃ皆さん、一斉にお食べください。はいどうぞ」
  かぷっ。あむあむあむ。あ、味噌あんだ!わ〜い!
私「私味噌あんでした。美味しいこの柏餅!」
客A「俺はつぶあん」
客B「僕はこしあん」
ハンチ「俺のもこしあんだ。つーこたあ・・・」
  皆蛇子に注目する。
ハンチ「お前はどうなんだ?」
  蛇子はもくもくと食べている。
  見たところ激辛を食べてる様子はない。
  しかし蛇子のことだ。もしかしたら全てに耐えうる舌を持っているかも  しれない。さきっぽ割れてるし。
蛇子「!?(咀嚼を止め口元に手をやる)」
  皆固唾を飲んで蛇子を見る。口から何か出したようだ。
蛇子「コレハナニ?」
  蛇子が摘み上げている物を皆まじまじと見つめた。
  虹色に光り輝いているその物を。
客A「なんですかそれ?恐ろしく綺麗な色ですね」
  もしかしてあれって!?
ハンチ「おい、これ・・・(怪訝な顔で雪子さんを見る)」
  雪子さんはただ微笑んでいるだけで何も言わない。ハンチもそれ以上口  を開かなかった。
  フランキンセンスとミルラのような重厚な香りがたちこめた。
  あれは、七色のきのこ?でもなぜ雪子さんが?

<今日の料理>
恵比寿 福はうちより
●温泉玉子のシーザーサラダ
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●鶏肉と茄子の照り焼き
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●鰻の玄米炒飯
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●だし巻き卵
●グラス赤ワイン(カヴェルネ シラーズ)
<今日の本>
「コンセント」田口ランディ


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2006年04月29日

PAZOOV

昨夜は紅天に一番のり。お酒を飲んでいるとカウンターからもくもく湯気がたっている。そしてなんともいい匂い。くんくん。
私「ごはんのいい匂い」
雪子さん「ええ。今日はおにぎり作りますよ」
私「おにぎり!?わ〜!かもめ食堂読んでから炊きたてご飯で作ったおいおにぎりを欲してたんですよ!」
雪子さん「そうなんですよ。この店でも『かもめ食堂』人気で、ほら、あの
 方も読んでるでしょ」
  雪子さんが指し示す方を見ると蛇子が『かもめ食堂』を読んでるではな
  いか!い、いつの間に来たの!?
雪子さん「中身何がいいですか?」
私「何があります?」
雪子さん「なんでも」
私「それじゃあ一つは定番のたらこ。もう一つは雪子さんにお任せで」
雪子さん「かしこまりました」
蛇子「ワタシハカエルノタマゴノメンタイフウミ」
  さすが蛇子。
  しばらくしておにぎりが出された。
猪吉さん「このおにぎりカクテルもどうぞ」
  おにぎりカクテル?確かに黒と白のカクテルだけど・・・。
猪吉さん「ライチジュースとブラックウォッカで作りました」
私「黒いお酒なんて初めてです。ありがとうございます」
  まずはたらこのおにぎりからいただいた。ぱくり。
私「ん〜おいしい!やっぱできたてほくほくのおにぎりは違ーう!」
  続いて雪子さんにお任せしたおにぎりに手を伸ばす。
私「何が入ってるのかしら」
  二口目でようやく中身にたどりついた。ん?なんだろうこれ。天むす?
  しかも海老ではなくマッシュルームまるまる一個。にこりこりして
  いておいしい!
私「マッシュルームの天むす!?これ意外といけますよ」
雪子さん「ふふふふふ。即興ですけど」
  蛇子もさっき注文したおにぎりを食べている。
  いつもの通り無表情なので美味しいと思ってるのかどうかわからない。
  蛇子の後ろの扉が開き新しい客がはいってきた。金髪のひょろりと背が高い少年だった。
少年「モイ!トンミともうします。かもめしょくどうしゅっしんです」
雪子さん「テルヴェトゥロア ベニタケテングーン」
トンミ「(イスにすわり)おー!ふぃんらんどごしゃべりますね?」
雪子さん「ヴァハン」
トンミ「こーひーください?」
雪子さん「アンテークシ。メイッラ エイ オレ カハヴィア タナーン」
トンミ「えーないのですか?なにありますか?」
猪吉さん「おにぎりカクテルどうぞ」
トンミ「おにぎりかくてる?まずそうななまえです。おかかのおにぎりきらいです」 
雪子さん「ユオカー ヴァーン」
  トンミ君はかもめ食堂に出てきたあの少年なのだろうか。
  念願かなって日本にくることができたのかしら。
  きっと秋葉原へ行った帰りに違いない。アニメが好きだと言ってたし。
  しかし雪子さんがフィンランド語喋れたとは驚き。
  おにぎりご馳走様でした。

<今日の食事>
PAZOOより
●地鶏の胸肉と茸のサラダ仕立てバルサミコ風味
IMGP1190.JPG
●漁師さんのオードブル
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●ピッツァ メランザーネ(なす)
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●おにぎり
●おにぎりカクテル
●赤ワイン
<今日の本>
「睡蓮の長いまどろみ」宮本輝
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2006年04月23日

金家ね

三谷幸喜の「オンリー・ミー」を読み、笑いをこらえようと口をよじれさせていた時、ハンチが例の歌をうたいながら紅天に現れた。
「ななつの顔の おじさんの 本当の顔は どれでしょう〜♪」

ハンチ「(席について)あいつ来てないの?」
雪子さん「来てないわ」
ハンチ「あいつ蛇のくせに冬の方がてきぱきしてんだよな」
  雪子さんはもくもくと料理を作っていた。
ハンチ「よー、姉ちゃんよ、こんなとこで油売ってていいんかよ。そろそろ やばいんじゃないか?」
雪子さん「(ハンチには見向きもせず)かぶらなら売ってるけど油売った覚 えはないわよ」
  そう言ってハンチの前にカブの漬物を置く 
ハンチ「(鼻で笑って)相変わらずだな(焼酎を一口飲む)」
  ハンチと同じ歌をうたいながら蛇子が店に入ってきた。
猪吉さん「(モッキンバードを作りながら)その歌なんですか?さっきハン チさんも歌ってましたね(蛇子の前に酒をおく)」
  蛇子が答える代わりにハンチが口を開いた。
ハンチ「知らんのかい?俺らの間じゃベストポピュラーソングなんだけどな(ニヤっ)」
猪吉さん「初めて聞きました」
蛇子「アンタモグリネ」
猪吉さん「はっはっはっはっは」
  ハンチ、またうたい始める。どこかいやみっぽい。
雪子さん「ハンちゃん、いい加減にしてよ。他のお客さんもいるんだから」
ハンチ「へーへー、わかりましたよ。でもさー気になるじゃないか。七つの
 顔と七つの声の本物はどれだかさ」
蛇子「ミンナヨンデルシアワセヲデンデンドロリコモッテクル」
雪子さん「だから、もう歌わないでよ!」
ハンチ「蛇子、やめとけ。ねえちゃん切羽詰ってイライラしてんだ」
雪子さん「勝手に言ってなさい」
 雪子さんはそのままプイと奥に消えてしまった。

雪子さんをあそこまで怒らせたハンチと蛇子のあの歌はいったいなんなのだろか・・・。喜劇を読んで笑ってられる雰囲気ではなかったので、私はその後違う本を猪吉さんにオーダーした。

<今日の食事>
新大久保 金家ねより
●韓国小鉢
IMGP1181.JPG
●タコ炒め(超辛口)
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●海鮮鍋
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●金家ねサラダ
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●チャミスル
●レモンサワー
<今日の本>
「オンリー・ミー」三谷幸喜
「妄想の森」岸田今日子

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2006年04月20日

昔ばなし

天狗男さんは南米へ旅立ってしまった。
今頃「コンドルは飛んでいく」歌っているのだろうか。
なめおに七色のキノコを探してくれるよう頼んだが、それらしいものは今回の旅で見つけることができなかったそうだ。
根元にキノコが生えてる可能性が高い有名な松の下まで行ってもらったのに・・・。これがなめおが撮ってきた写真。
五枝の松.jpg
沖縄の五枝の松。

それにしても七色のきのこと雪子さんといったいどういう関係があるのだろうか。そこらへんはかなり気になる。時間がないとかなんとか言っていた。謎の言葉を残したまま旅立ってしまった天狗男さん。時間がないくらいだからすぐ帰国するのだろうか。その時はちゃんと問いたださねば。

<今日の食事>
昔ばなしより
●半熟玉子とベーコンの野菜畑(胡麻ドレッシングで)
IMGP1174.JPG
●アスパラベーコン
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●ダチョウのカルパッチョ
IMGP1171.JPG
●銀ムツカマの柚子庵焼き
IMGP1175.JPG
●レモンサワー
●赤ワイングラス
●南瓜焼酎 et
●ウコンハイ
<今日の本>
「かもめ食堂」群ようこ
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2006年04月15日

東方の3賢者

紅茸子様

明晩日本を発ちます。今度は南米です。
ナスカの地上絵を空から見下ろして「コンドルは飛んでいく」を口ずさむのが私の長年の夢でした。
I’d rather be a sparrow than a snail〜ってね。
カタツムリになるならむしろ雀になりたい
そうさ もしできるならもちろんそのほうがいい
釘になるならむしろハンマーになりたい
そうさもしできるならもちろんそのほうがいい

遠い海の彼方へ船出したい 去り行く白鳥のように
人は大地に縛られて世界で一番悲しい音を立てている
一番悲しい音を・・・

道になるならむしろ森になりたい
そうさもしできるならもちろんそのほうがいい
足元に大地を感じていたい
そうさもしできるならもちろんその方がいい


私たちは自分の分を超えて果てしない夢や願望を抱くものです。だからこそ悩みや心配が生じ精神や体調を壊すのです。
地上に縛られて不自由だ悲しい。自由になりたい、鳥になりたいなんだかんだ言うけれど、結局人間が落ち着くのは母なる大地。そういうことでしょうか。
雪子さんにもそれに気付かせてあげたい。そのために七色のきのこが必要なのです。ちょっと喋りすぎましたか。

そうそう七色のキノコのにおいでしたね。茸子さんはキリスト生誕時に送られた3つの贈り物についてご存知ですか?東方から来た占星学者の3人がベツレヘムで生まれたイエスの前でひざまずいて黄金、乳香(フランキンセンス)、投薬(ミルラ)の3つの贈り物を捧げたそうです。
聞くところによると七色のキノコは乳香と投薬をブレンドしたような重厚な香りがするとのこと。(乳香は偉大な医者、投薬は偉大な預言者という意味があるそうです)
ちなみに3人の占星学者はヘロデ王の命によりイエスの居所を探し当てたのですが、その後「ヘロデには何も言うな」という夢を見たので王にはイエスの場所を告げず自分達の国へ帰ったそうです。
3人.jpg

それでは行ってきます!
                          天狗男

<今日の食事>
●手づくり チーズつくね
●明太チーズマヨネーズの包み揚げ
●豆腐チャンプルー
●ピリ辛タイ風ビーフン
●赤ワイングラス
<今日の本>
「モザイク」田口ランディ


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2006年04月12日

ひよこ

天狗男様

お帰りなさいませ。まだ日本にいらっしゃるのでしょうか?
なめおが飛行機と同じ高度で飛んでいるとは思いもよりませんでした。そんな高度ですとおそらく気温はマイナスん十度。タイツをはいてるのもうなずけます。どうせなら全身タイツの方がいいのではとアドバイスしてみます。
七色のきのこの件話しておきました。でもあまりにも情報が少ないのでどこをどう探せばいいのかなめおも困っていました。宇宙で落としたコンタクトレンズを探すようなものです。犬は鼻がいいので匂いの特徴などがあれば一番いいのですが・・・。何か有益な情報ございませんでしょうか?

ちなみになめおは今回城崎温泉へでかけたようですがそこではキノコ発見できなかったとのこと。その代わり七色の温泉につかっていい思いしたらしいです。
城崎温泉.jpg

<今日の料理>
池袋 アジアンダイニング ひよこより
●激辛キノコソテー
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●トマトと豆腐のサラダ
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●ネギチャーシューの生春巻き仕立て
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●エビの串焼きアジアン
●野菜たっぷり海老入り塩焼きそば
IMGP1164.JPG
●ブラッディーメアリー
●ボンベイサファイア
●赤ワインデキャンタ
<今日の本>
「殺意」乃南アサ
posted by pikkumyy at 21:20| Comment(8) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月09日

カーザ・ヴィニタリア

紅天仲間で花見をしたかったが、桜、年度末の慌しさと共に去りぬ。
でも今年はよくもったほうだと思います。

昨日紅天に行くと久しぶりに天狗男さんからの書き込みがあった。
何時の間に旅から帰ったのだろうか。

紅茸子様

お久しぶりです茸子さん。
先週帰国しました。今回は桜を見るための一時帰国なのでまたすぐ旅立ちます。
飛行機で千葉上空を飛んでる時、外を見ていたら何か飛んでいるのが見えました。こんな高度を鳥が飛ぶはずもないしなんだろうと目を凝らしてみると、なんと黒タイツをはいた犬でした。ぬんちゃくをプロペラ代わりにして飛んでいるのです。トワイライトゾーンにでも迷い込んだかと思いました。そのうち飛行機の翼に着陸するつもりじゃなかろうかとはらはらしていましたが、そんなこともなく通り過ぎていきました。
その時は長旅の疲れが見せた幻だと思ったのですが、久々に来た紅天にあの犬がいるじゃありませんか!いやーびっくりしました。紅天の犬だったとは。どこか旅に行く途中だったのですね。その名もなめお。全くなめた顔してるとは思いました。

話はかわりますが茸子さん、私が旅をする目的は何も荒川静香のためだけじゃありません。私はあるものを探しています。それはキノコの一種なのですが、ある特殊な効能を持った七色のキノコです。世界に一つしかないそうです。その効能が何であるか、今はまだ言えませんが茸子さんにお願いがあるのです。
旅好きのなめお君にもキノコ探しを手伝って欲しいのです。もしかしたらかぐや姫の所望物を見つけるより難しいかもしれませんが、茸子さんから彼に言ってもらえないでしょうか?もう時間に余裕がありません。一刻も早くキノコを見つけるために猫の手も借りたいくらいです。どうぞ宜しくお願いします。

天狗男

<今日の食事>
麻布十番 カーザ・ヴィニタリアより
●菜園風季節野菜のカーザ・ヴィニタリアスタイル
IMGP1152.JPG
●色々なプロシュットとラルドの盛り合わせ
IMGP1153.JPG
●キタッラトリッパと小腸の煮込み
IMGP1155.JPG
●舌平目の海草蒸し焼き
IMGP1156.JPG
●セロリのオーブン焼き
IMGP1157.JPG
●アラビアータ
●プラリネのセミフレッド 温かいチョコラータソース添え
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<今日の本>
「わたしが泣く時」黒木瞳
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2006年04月06日

コンコンブル

※お知らせ

蛇子とハンチ物語が中途半端になっていますが、明らかにぱくりで著作権に関わるのではないかとお咎めを受けたので中断することにしました。

先日知人と食事をし「理想の生き方」について言い合いになった。
私「基本的な欲求以外の欲望は持たないで、心穏やかに全てを受け入れてそれに満足できる心を持つことじゃないかな」
知人「まずさ、基本的欲求ってなに?」
私「生命維持、子孫繁栄に必要最低限の欲求」
知人「でもさーそれだけの人生って楽しいの?毎日寝て食べて働いて寝て食べて働いてでしょ。なんの娯楽もない生活でしょ」
私「まあそうだけど、なんの欲望もなければ娯楽が欲しいとも思わないでしょ。そういう求める心が不幸の源なんだよ」
知人「それじゃあそんな人がいたとして、美味しい食べ物にめぐり会っちゃったら?その食べ物はなかなか食べることができなくて、その人は毎日残飯みたいな食事にしかありつけないとしたら?それでも残飯に満足できの?」
私「そうだよ。まずいものでもなんでも食べれるだけありがたいと思うはずだよ」
知人「そのまずいってどうなの?まずいけどしょうがないと思ってたべるわけでしょ?それって諦めじゃない」
私「しょうがないじゃなくって、まずくてもそれを受け入れるってことだよ」
知人「まずいって感じる時点で欲望があるじゃん」
私「は?まずいって感じるのは人間ならしょうがないことでしょ」
知人「全てに満足するならまずいってことすら感じないはずだよ」
私「あのー、人間には味覚というものが備わっていて、それは生まれつきのものだよね?自動的に働いてしまうんだからおいしい、おいしくないを感じるのはしょうがないことでしょ」
知人「そんなのおかしいよ」
私「なにが?私は欲望の話をしているんであって、感覚の話はしてないんだけど。それら別物じゃない」
知人「納得いかないって」
私「何に納得いかないの?私は快不快、うまいまずい、気持ちいい痛いを感じる感覚は持った上で、そのマイナスの感覚にも動じない常に平穏な心を持ちたいと言ってるだけじゃない」
知人「それじゃなんであんたこういう美味しいもの食べてるの?なんで買い物とかすんの?」
私「だー!だから今は理想論を語ってるんでしょうが!今の私がそういう人間だとは言ってないよ!」
知人「とにかく納得いかない」

とまあこのように平行線をたどるばかり。あまりにも険悪な雰囲気になりそうだったのでその議論はそこで切り上げた。
討論は難しい。基本的概念があまりにもかけ離れた人とは会話が成立しない。
私の中で欲望と感覚は絶対に交わることはない。でも人によっては同じものだと捉えている。それひとつだけでも学習できたので討論した甲斐はあったようだ。

<今日の食事>
渋谷 コンコンブルより
●前菜盛り合わせ(豚肉のリエット、さわら、ピクルスetc.)
IMGP1148.JPG
●スズキのウィーン風グラタン
IMGP1149.JPG
●きゅうりのシャーベト
●スペアリブのグリエ
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●バニラアイスとショコラムース
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●カクテル・メゾン(アルマデンの白とフランボワーズを割ったもの)
●グラスワイン赤(アルマデン)
●バーベナとミントのハーブティー
<今日の本>
「わたしたちが好きだったこと」宮本輝
posted by pikkumyy at 20:22| Comment(9) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月01日

桜チルチルミチル

年度末のごたごたから解放された晴れやかな一日の締めくくりに,
紅茸天狗を訪れた。紅天では師走も年度末も関係なくいつもゆったりした空気が流れている。嫌なことを全部忘れさせてくれる不思議なお店だ。

今日もまた猪吉さんが出してくれる最初の一杯に癒された。ワインを思わせる深いルビー色のカクテル。今まで飲んだことのない味だけどとっても美味しい!
雪子さんの料理はいつにも増して豪華だった。
私「今日は何か記念日ですか?」
雪子さん「え?」
私「お食事豪華じゃないですか。こういうの出してくれる日は特別な日が多いから」
雪子さん「え、ええ・・・」
雪子さんは神妙な顔つきになってだまりこくってしまった。
私「何か記念日ですか?」
雪子さん「記念・・・といえばそうかもしれませんね・・・」
目を伏せたまましどろもどろだ。なんの記念日か教えてくれないまま奥へ行ってしまった。どうしたんだろう。
しばらくして猪吉さんが2杯目のお酒をだしてくれた。
私「今日何かの記念日だと雪子さんおっしゃってたんですが、何記念日なんですか?」
猪吉さん「あ、ああ・・・えーと・・・記念日というか・・・」
やっぱりしどろもどろ。
猪吉さん「実は・・・」
雪子さん「いいのよ。私から話します」
雪子さんが奥から戻ってきて猪吉さんの言葉を遮った。なんだろうこの重圧感。ここでこんな息づまる空気を吸ったのは初めてだ。
雪子さん「実はね、今日で店をたたむことにしたんです」
私は口に運ぼうとしていた料理を箸から落としてしまった。
雪子さん「生まれ故郷に帰ることにしました。前々から帰ってこい帰ってこいって言われてたんです」
私「・・・」
雪子さん「ごめんなさいね突然のことで。私達も今日やっと決断したんです(猪吉さんの方をちらっと見て)」
私「・・・私なんて言っていいか・・・」
泣けてきた。泣いちゃだめだ今日で最後なのに。でもこらえればこらえるほど涙が溢れてくる。
雪子さん「本当に皆さんには感謝しています。素晴らしい常連さんばかり。私達とっても幸せでしたよ。大切な人たちと季節ごとの節目節目をお祝いできたこと。みんなできのこ祭もやりましたね。ちょっとハプニングはあったけど。それに皆さん紅天を愛してくれた。それが何よりも嬉しい」
猪吉さん「私達はそういう店を持つことが夢でした。皆さん方にかなえさせていただきました。ありがとうございます」
私は子供のように泣いた。声を立てて泣いた。大好きな紅天がなくなってしまう。雪子さん、猪吉さん、せっかく仲良くなった常連の方々。紅天で繋がっていたみんな。ここがなくなったらみんなともう会えないのだろうか。会えないのだろうか。
私「私の方こそ感謝しなくちゃならないんです。美味しいお酒とお料理。たくさん本を読みました。ほんとにほんとに素敵な仲間とも出会えた。紅茸天狗は私にとってかけがえのない場所です。大好きなこのお店を作ってくださってありがとうございます。(涙がこぼれてしょうがない)またお店始めることがあったら知らせてくださいね。ちゃんと・・・」
その時雪子さんが何か料理を出してくれた。ケーキ?
雪子さん「これどうぞ」
私は泣きはらした目でそのケーキをまじまじと見た。何か書いてある。目をごしごしこすったのでぼやけてはっきりしない。ケーキに顔を近づけた。
「April Fool」
!?
2人を見るとにやにや笑っていた。
私はしばらく声を発することができなかった。口をぽかんとあけてさぞ間抜け面だっただろう。
猪吉さん「驚きました?」
私「・・・え、だって今日はまだ・・・」
猪吉さんが時計を指差した。見ると深夜0:10。
私「え、いつの間にこんな時間!?」
雪子さん「ふふふふ」
私「もうーーーー!驚いたなんてもんじゃないですよ!」
雪子さん「やっぱ季節ごとの行事は皆さんとやりたいですから」
私「寿命何年縮まったと思うんですか!あーもう悔しい!エイプリルフールがなければ世界の平均寿命はもっと延びてるはずですよ」
3人で笑った。
あーよかった。よかったよかったよかった!ちょっと悔しかったけど。4/1になってて本当によかった。一年に一度の大嘘祭。
私はそれからお会計を速やかにすませ、終電に間に合う為走って帰った。

<今日の料理>
高野豆腐の鶏挽肉挟み
IMGP1145.JPG
散らし寿司
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茄子の煮びたし鰻添え
スペアリブ
IMGP1144.JPG
ケーキ
IMGP1147.JPG
<今日の本>
「痴人の愛」谷崎潤一郎
posted by pikkumyy at 07:44| Comment(11) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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