2006年06月01日

号外

ついに待望の蛇々丸誕生!
なんと尾びれと背びれがついた男の子。
蛇子が予言したとおり男の子で、出産に立ち会った雪子さんの話によると、生まれた時から言葉を話し、その手には100円玉が握り締められていたそうだ。なぜか昭和64年の100円玉を。
そして初めて口にした言葉は「100円しか持っていない」。

今のとここれくらいしか情報が無いが、また何かわかれば随時お伝えしていくつもりだ。
果たして蛇々丸は何百年間も海を漂っていた法華爺なのだろうか。
尾びれと背びれがついてるとこを見るとその可能性が極めて高そうだ。
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2006年05月31日

PAZOOW

その後雪子さんが男を連れて奥へ行ってしまったのででどういう話になったかはわからない。
それにしてもあの男が言っていたことは天狗男さんが言っていたこととかぶる。
あの2人は何かつながりがあるのだろうか。
そんな疑念を胸に昨夜も紅天へ。

驚いたことにあの男がカウンターに腰掛けぐい飲みで酒を飲んでいた。
雪子さんも猪吉さんも、普段どおりの場所で自分の役目をこなし、。
蛇子もハンチも彼の横で平然と飲み食いしている。
まるで男は昔からの常連客であるかのようにその場に溶け込んでいた。

私は男の隣席に腰をおろした。
酒を飲みながら黙々と本を読んでいる。
何を読んでいるのか横目で盗み見ると、「アンデス〜」という題名だった。
私が盗み見ているのに気付いたのか突然男から話し掛けられた。

男「この本が気になる?」
  まさか声をかけられるとは思わなかったので驚いた。
男「僕の兄がペルーに行っていたんだ。それでちょっと興味を持ってね」
私「ペルーに?」
  男は意味ありげに微笑んで頷いた。
  天狗男さんが七色のキノコを探しに行ったのもペルーだ。
  ナスカの地上絵を見たいと言っていた。
私「あなたのお兄様って・・・」
男「あなたは茸子さんだろ?兄から聞いたことがある」
私「え!やっぱり天狗男さんの弟なの!?」
男「似てないかい?」
私「いえ、私見たことないからわからないけど」
男「そうか。あなたは見たことないんだね。兄はどうやら見たことあるらしい。だから僕も茸子さんのことがすぐわかった」
私「はあ」
猪吉さん「はい赤ワインどうぞ」
私「ありがとうございます(ワインを一口啜る)あの、天狗男さんは今どちらに?」
男「また旅に出たみたいだ。僕も行き先を知らない。今までは七色のキノコを探すために飛び回っていたけど、今度は純粋に自分のためだけに旅に出たんじゃないかな」
私「七色のキノコって結局なんだったのですか?イルマタルがどうのって」
男「あそこに座ってるの。あのハンチングの隣の女。あいつだよ」
私「やっぱり彼女なんだ」
男「あのキノコを食べた女性なら誰でもイルマタルになれる。彼女はついてただけさ」
私「イルマタルになることはついてることなの?天狗男さんもあなたも雪子さんがあのキノコを食べなかったことにかなり憤ってたみたいだけど」
男「まあね。でも、もうどうにもならないから」
私「・・・」
男「(ぐいのみの酒を飲み干し席をたつ)どうなるのかな。この店」
私「え?」
男「さよなら」

  天狗男さんの弟は雪子さんと意味ありげな視線を絡ませて店をあとにした。
  蛇子は2人の目だけのやり取りを見てレロレロ舌を出していた。
  蛇は舌で匂いを嗅ぐんだっけ?

<今日のごはん>
PAZOOより
●卵とトマトのサラダ
pazoo2.jpg
●自家製サルシッチャ(ソーセージ)
●マルゲリータ
●ポルチーニ茸のリゾット
●赤ワイングラス

<今日の本>
「森の中の海(上)」宮本輝
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PAZOOW

その後雪子さんが男を連れて奥へ行ってしまったのででどういう話になったかはわからない。
それにしてもあの男が言っていたことは天狗男さんが言っていたこととかぶる。
あの2人は何かつながりがあるのだろうか。
そんな疑念を胸に昨夜も紅天へ。

驚いたことにあの男がカウンターに腰掛けぐい飲みで酒を飲んでいた。
雪子さんも猪吉さんも、普段どおりの場所で自分の役目をこなし、。
蛇子もハンチも彼の横で平然と飲み食いしている。
まるで男は昔からの常連客であるかのようにその場に溶け込んでいた。

私は男の隣席に腰をおろした。
酒を飲みながら黙々と本を読んでいる。
何を読んでいるのか横目で盗み見ると、「アンデス〜」という題名だった。
私が盗み見ているのに気付いたのか突然男から話し掛けられた。

男「この本が気になる?」
  まさか声をかけられるとは思わなかったので驚いた。
男「僕の兄がペルーに行っていたんだ。それでちょっと興味を持ってね」
私「ペルーに?」
  男は意味ありげに微笑んで頷いた。
  天狗男さんが七色のキノコを探しに行ったのもペルーだ。
  ナスカの地上絵を見たいと言っていた。
私「あなたのお兄様って・・・」
男「あなたは茸子さんだろ?兄から聞いたことがある」
私「え!やっぱり天狗男さんの弟なの!?」
男「似てないかい?」
私「いえ、私見たことないからわからないけど」
男「そうか。あなたは見たことないんだね。兄はどうやら見たことあるらしい。だから僕も茸子さんのことがすぐわかった」
私「はあ」
猪吉さん「はい赤ワインどうぞ」
私「ありがとうございます(ワインを一口啜る)あの、天狗男さんは今どちらに?」
男「また旅に出たみたいだ。僕も行き先を知らない。今までは七色のキノコを探すために飛び回っていたけど、今度は純粋に自分のためだけに旅に出たんじゃないかな」
私「七色のキノコって結局なんだったのですか?イルマタルがどうのって」
男「あそこに座ってるの。あのハンチングの隣の女。あいつだよ」
私「やっぱり彼女なんだ」
男「あのキノコを食べた女性なら誰でもイルマタルになれる。彼女はついてただけさ」
私「イルマタルになることはついてることなの?天狗男さんもあなたも雪子さんがあのキノコを食べなかったことにかなり憤ってたみたいだけど」
男「まあね。でも、もうどうにもならないから」
私「・・・」
男「(ぐいのみの酒を飲み干し席をたつ)どうなるのかな。この店」
私「え?」
男「さよなら」

  天狗男さんの弟は雪子さんと意味ありげな視線を絡ませて店をあとにした。
  蛇子は2人の目だけのやり取りを見てレロレロ舌を出していた。
  蛇は舌で匂いを嗅ぐんだっけ?

<今日のごはん>
PAZOOより
●卵とトマトのサラダ
pazoo2.jpg
●自家製サルシッチャ(ソーセージ)
pazoo1.jpg
●マルゲリータ
●ポルチーニ茸のリゾット
●赤ワイングラス

<今日の本>
「森の中の海(上)」宮本輝
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2006年05月27日

くらのすけ

つづき

男は扉を閉めて雪子さんの方に歩み寄った。それまで客と楽しそうに話して雪子さんは絶句し、料理する手を止めた。

雪子さん「あなた・・・」
男「イルマルタルは?」
雪子さん「・・・そんな人はいません。あなたは誰?」
男「もう気付いてるんだろ?」
雪子さん「なんのこと?私はあなたに会ったことなどないわ」
男「あなたは全て知ってる。僕と同じだろ?」
雪子さん「なんのこと?」
男「僕たちの世界のことさ」
雪子さん「・・・」
男「あなたは七色のきのこを自分では食べずに他人に食べさせた。なぜ?」
  七色のきのこって例の?
男「なぜそんなことしたんだ。
  あなたこそあれを食べるべき人だったのに。
  とんでもないことをしてくれたね。
  あれを食べた者がイルマルタルになれるということをあなたは知っていたんだろ?」
  どういうこと?あのキノコを食べた人がイルマルタルになれる?
  てことは蛇子がイルマルタルなの?

<今日の料理>
銀座 有機野菜と大皿料理 くらのすけより
●竹の子のおやじ味噌焼き
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●エリンギの塩焼き
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●名物ごぼうの唐揚げ
●クリームチーズ胡麻和え
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●サワラの西京焼き
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●純梅酒 花小枝
●黒糖焼酎 ネリヤカナヤ
●麦焼酎 百年の孤独
●赤ワイン
<今日の本>
「古道具中野商店」川上弘美

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2006年05月23日

サンサール

みんな待ちに待っているが蛇子の卵はまだ孵らない。
本当に男の子が産まれるのだろうか・・・。

私は今日猪吉さんに聞きたいことがあった。
私「あの、この前おっしゃっていた『大気の娘、処女イルマタル 
  なんちゃらかんちゃら』って、あれどういうことなんですか?」
猪吉さん「ああ、あれですか。『イルマルタル』という言葉、
  どこかで聞いたことがあると思ったんです。
  それであの時思い出しました。
  『カレワラ』というフィンランドの叙事詩はご存知でしょうか?」
  それってこの前天狗男さんがノートに書いてたやつ?
私「よくは知りませんが名前だけなら」
猪吉さん「『大気の娘、処女イルマタル。
  大海原に降り立ち、大きな風に身ごもって、七百年もの間、
  身ごもったままだった』これはカレワラの序章の出だし部分です。
  ずっと昔に読んだのですが、印象的な文章なので覚えてしまいました」
私「なぜあの男性は『イルマルタル』なんて口にしたのでしょう?(ワイン  グラスに口をつける)」
猪吉さん「私もそれが不思議でして・・・」
   雪子さんは他のお客さんとお喋りしていた。
私「あの男性はその後どうしてるかご存知ですか?」
猪吉さん「実は私、(ちらっと雪子さんの方を窺って)
  昨日彼女に内緒で病院へ行ったんです」
私「え!?」
猪吉さん「(右手人差し指を立てて口にあて)
  ところが受付で彼のことを聞いてみると、
  その患者なら昨晩病院を抜け出しました、と言われてしまいまして。
  知り合いなのかと問い詰められ、
  あやうく入院費を請求されそうになりましたよ」
私「抜け出したんですか。あの人」
猪吉さん「名前も何もかも不明だそうです」
私「でも・・・またここに来るのではないでしょうか?」
猪吉さん「私もそう思います」

アラニス・モリセットの「All I Really Want」がなりやむと同時に紅天の扉が開いた。
またあの匂いがした。夏の嵐の匂い。
そして入り口にはあの男が立っていた。

<今日の食事>
新宿 サンサールより
●バダム・ロ・バトマ・ス・サデコ
 (大豆、ピーナッツ、香菜、グリーンチリ、ニンニク、ショウガ、カインペッパー、レモン汁、塩和えた酒のツマミ)
大豆.jpg
●モモ
モモ.jpg
●グリーンサラダ
●パラーター
 (ギーという精製したバターで作ったパイとナンの間みたいなパン)
●シシカバブ
カバブ.jpg
●ダールカレー(豆のカレー)
●赤ワイン(フォー・リヴァース)

<今日の本>
●「パラレルワールド・ラブストーリー」東野圭吾
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2006年05月20日

嵐の昼下がりに

予定日より2日早く蛇子が出産した。
立ち会ったハンチと雪子さんの話によると、それは玉のような卵で、しかも美しいとかかわいいとかそういう意味の玉ではなく、大砲の弾のような卵だそうだ。
真っ黒で艶々光る大きな卵。
蛇子はあの無表情のまま卵を産み、陣痛もさしてなかったようだ。
卵を産み落とすとすぐ立ち上がり、納戸でごそごそしていた。
部屋に戻ると納戸から持ってきた白いペンキで黒い卵をもくもくと塗りつぶし、その作業に30分ほど没頭していた。
卵を完全に白く塗り終えるとそれを乾かすためにドライヤーをあて、雪子さんは「そんなことするとポーチドエッグになっちゃうわよ」と注意したそうだが、完璧に乾くまで1時間もそうしていた。
その後押入れから硯、筆、墨汁、和紙を取り出して何かを書き出した。
見事な筆さばきに雪子さんは感嘆し、拍手をしようとしたその時、目の前にその紙を突きつけられた。
あまりにも目前過ぎて何が書いてあるのかわからず、頭を少し後ろにずらしただけでもやはりはっきりせず、さりとて蛇子はその腕を動かそうともしないので雪子さんは自ら立って後ずさりしなくてはならなかった。
そこには「蛇々丸」と達筆で書かれていた。
「ヘビヘビマル?」
「ジャジャマル」
「こいつの名か?」
「ソウ」
「なぜ男だとわかるの?」
その問いに蛇子は答えなかった。
かくして卵の中の蛇子とハンチの子は「蛇々丸」と命名された。

<今日の料理>
●サラミサラダ
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●ルッコラのピザ
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●赤ワイン
●梅サワー

<今日の本>
「アンテナ」田口ランディ

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2006年05月18日

福はうちV

紅天のスツールに座ってほっと一息。朝は寝坊、昼は仕事が終わらず胃袋はすっからかん。早く雪子さんの料理をいただきたかった。

猪吉さん「今日は少々遅いご登場ですね」
私「ええちょっと色々ありまして・・・」
猪吉さん「ちょっと色々ですか(微笑む)」
  そっと出してくれたのはブラッディーメアリー。
  空きっ腹にアルコールはきついけど、
  こういうしょっぱい味がするお酒だったことが救い。
  あー美味しい!さすが猪吉さんわかってらっしゃる。雪子さんから出さ  れたサーモンの炙り焼きモッツァレラチーズサラダもとーっても美味し  い。まさに生き返った心地。
  モッツァレラチーズをしみじみ味わっていると、扉がすごい勢いで開い  た。私が歩いてきた時は小雨だったのに、今は暴風雨になっているのだ  ろうか。強い風が店内に吹き込んできて、あやうくチーズが箸から飛ば  されるとこだった。なぜか雷が轟き、夏の嵐のような匂いがした。
  
  入り口に立っているのは若い男だった。
  全身雨でぐっしょり濡れ、唇の色に生気がなかった。
  雪子さんも猪吉さんもよほど驚いたのか、しばらく呆然としていた。
猪吉さん「いらっしゃいませ」
雪子さん「・・・いらしゃいませ。どうぞお座りください」
  それでも男は入り口に突っ立ったままだった。
  とにかく早くドアを閉めてほしい。
男「イ・・・・」
  ぼそりと言葉を発したが全く聞き取れない。
雪子さん「あの・・・、なんでしょう?」
男「イルマルタル・・・」
  小さな声だったが今度ははっきり聞き取れた。
  そして男はその場に倒れた。猪吉さんが慌てて男に駆け寄った。
猪吉さん「大丈夫ですかお客さん!?お客さん、お客さん、大丈夫です  
  か!?」
ハンチ「おいおいおいおいおい、なんだってんだよ。
    姉ちゃん救急車!早く救急車呼べって!」
  私もハンチと同じ事を言おうとした。
  しかし雪子さんが真っ青な顔で口元に手をやり震えているのを見ると彼  女も倒れてしまいそうで言葉が出なかった。
  私は咄嗟の判断で店の電話を借り、119番を押した。
  
その後無事救急車が到着し、男は病院に運ばれた。誰か付き添いを、と言われると雪子さんはこう言った。
「この人は私たちとは何の関係も無い人です。この扉を開けたとたん倒れたんです。初めてのお客さんだから彼については何も知りません」
付き添っても役に立てないから早く病院に連れてってほしいと、半分追い返すような感じで救命士に頭を下げていた。なんか様子がおかしい。

  みんな店内に戻ると、客の一人がつぶやいた。
客A「イルマルタルってなんだろう」
   そう。あの男は確かにイルマルタルと言った。
  しばらく沈黙が続いた。それを破ったのは猪吉さんだった。
猪吉さん「大気の娘、処女イルマルタル。大海原に降り立ち、大きな風に身   ごもって、七百年もの間身ごもったままだった・・・」
  雪子さんは今にももどしてしまうのではないかというくらいきつく、
  両手で口を押さえていた。
  その様子を蛇子がぎらぎらした目で見つめている。
  大気の娘イルマルタル。雪子さんはこの言葉に怯えているのだろうか。
  蛇子のあの目つきそしてあの男。いったいどういうこと?
                     
<今日のごはん>
恵比寿 福はうちより
●サーモンのあぶり焼きモッツァレラチーズサラダ
●半熟玉子のピリ辛豚キムチ炒飯
●赤ワインデキャンタ(カベルネシラーズ)
●ブラッディメアリー

<今日の本>
「贅沢貧乏のマリア」群ようこ   



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2006年05月15日

Wine&Dine F

昨日は母の日。
紅天ではハンチと蛇子のおめでたおめでと会に加え、蛇子を母の日ゲストとして招待していた。私が行った時には既に両人とも定位置にいて宴の最中。2週間ぶりくらいに見る蛇子だったが、既にお腹は臨月状態。やっぱ人間とは成長速度が違うということ?

猪吉さん「蛇子さん、キウイジュースおかわりいかがですか?酸っぱくておいしいでしょ」
蛇子「イラナイワ。ピンクイロノスッパイノミモノホシイ」
  あの蛇子が緑色以外の飲み物を要求するなんて。妊娠中は好みがかわるというのは本当らしい。
猪吉さん「ではピンクグレープフルーツジュースを用意しましょう」
雪子さん「ハンちゃん、蛇ちゃん、ほんとうにおめでとう!で、予定日いつなの?」
  これまた珍しい。雪子さんがほんのり酔っ払っている。彼女がお酒を飲んでるの見るのはきのこ祭以来だ。
蛇子「ゴガツニジュウニニチ」
雪子さん「え?」
蛇子「ゴガツニジュウニニチ」
雪子さん「来年の?」
ハンチ「そっれがさー俺もびっくりなんだよお。今月なんだよ。今月。はえーだろ」
猪吉さん「確かに臨月と言われれば臨月のようなお腹のはり具合ですね」
ハンチ「こいつらの中では妊娠期間1,2ヶ月が普通なんだってよ」
  それはやっぱ卵を産むってことじゃないかしら。
  しかし妊娠報告がついこの前だったのにもう産まれるなんて、蛇子は母親になる準備ができているのだろうか。あんま自覚無いように見えるけど。

  しばらくして、美味しそうな甘い匂いが店内に漂ってきた。
雪子さん「(お皿にクッキーを沢山持ってきて)じゃ〜ん。母の日特製おみくじクッキー。
 見て見て。蛇ちゃんの顔なのよこのクッキー。みかんの皮と猿の腰かけパウダー入り。
 おからも入ってるからとっても栄養あるのよ」
客A「おみくじクッキーってことは中におみくじ入ってるんですか?」
雪子さん「ほほほほほ。勿論です」
猪吉さん「どこのおみくじよりも良く当たりますよ」
客B「ほんとですか!それじゃ早速試してみなきゃ!さ、蛇子さんから取って取って」
  蛇子から順々にクッキーを取っていく。それにしても蛇子の顔がまたリアルな・・・
客C「蜜柑のいい香りですな。焼きたてクッキーをいただくなんて何年ぶりですかな。いただきます」
  ぱくぱくぱく。おいしいおいしい。蜜柑の皮のほろ苦さがまたたまらない。ちょっと大人のクッキー。ん?とここでおみくじに行き当たった。六つ折にされた白い紙だった。恐る恐る開けてみる。

内容以下の通り
『大吉 (全体運)何事もうまくいく。無理そうなことに挑戦すると良し。
(健康運)少々のことで体調崩すことなし。ただし胃腸の病に気をつけよ。(金運)苦しい時期だが乗り越えれば舞い込む。今は羽振りよく行くべし。(恋愛運)待ち人来る。(茸運)エリンギとしめじが幸運の鍵。週に3回は食べるべし』

ハンチ「中吉かー。普通ってことだな」
客D「私は末吉。茸運はヤマブシ茸ですってー」
私「私大吉でした!本当にこれよく当たるんですか?」
客A「雪子さんが作ったおみくじなの?」
雪子さん「ふふふふふふ。西の魔女に作ってもらったのよ」
猪吉さん「ほんとによく当たります。茸運は忠実に守ることをお薦めします」
  西の魔女?あのオズの魔法使いの???
  エリンギ週3回か。茸スープの素買っておいて良かった。

<今日のごはん>
新橋 Wine&Dine Fより
●エビとエリンギのガーリックオイル炒め
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●ホタテとトマトの香草パン粉焼き
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●ハモン・イベリコ・ベジョータ・ハブーコ
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<今日の本>
「悪意」東野圭吾
posted by pikkumyy at 21:08| Comment(7) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月14日

ビストロ らんぐさむU

天狗男様

またいつの間に帰国されたのですか?

そんなぷりぷりしなくてもいいではないですか。
なにはともあれおめでたい結果になったのですから。
雪子さんがキノコの効能+使い方を知っていて、あえて客に提供したのであればそれが彼女の望みだったのです。
それによって紅天仲間にも幸せムードが漂ってるのだし、横槍いれることないじゃないですか。
天狗男さんにも何かしら考えがおありだったとは思いますが、今はおきてしまったことを受け入れましょう。

あの2人のお祝い会が企画されてるようです。
天狗男さんも是非祝ってあげてくださいね。

それにしても七色のきのこがオーロラ色だったとは思いもよりませんでした。
カレワラはフィンランドの叙事詩だということは知ってますが、読んだことはありません。
もしかして雪子さんがフィンランド語に少し精通してるのと関わりあるのでしょうか?
そして天狗男さんはあのきのこを雪子さんにどう使って欲しかったのですか?

                           紅茸子
<今日の料理>
中野 ビストロ らんぐさむより
●豚舌のコンフィと木の子のサラダ(ラビゴットソース)
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●チーズフォンデュ(ブロッコリ、スモールコーン、アスパラ、ポテト)
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●牡蠣と野菜のガーリックオイル煮
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●そば粉のクレープ(ラタトゥイユ、半熟玉子、チョリソー、サラダベース)
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●赤ワインデキャンタ(フラマンルージュ)
<今日の本>
「朔太郎とおだまきの花」萩原葉子
posted by pikkumyy at 07:04| Comment(7) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月10日

異こく屋

紅茸子様

七色のきのこが、既に彼女の手に渡っていたとは思いもよりませんでした。
彼女はあれをどうやって手に入れたのでしょう。彼女にそんな支払能力があるとは考えられません。とても不思議です。
そしてあの使い道も甚だ疑問です。あれは彼女こそ使うべきもの。なぜ柏餅なんかにしこんで、他人の手に渡るようにしたのか全くの謎です。
今紅茸天狗はハンチ、蛇子の話題でおめでたい雰囲気ですが、私はそれを祝う気にはなれません。むしろ腹立たしい。こんなことを言ってはよくないとわかっています。
しかし私が彼女のためにどんな思いで世界中駆け回っていたか。半ば血を吐きながらきのこを探していたか。彼女は知っているはずなのにあえて踏みにじった。そうとしか思えません。
蛇子が子供を授かることができたのは、確実にあのきのこのによるものです。それ以外に半蛇人間が普通(ではないかもしれませんが)の人間の子供を身篭るなんてあり得ません。そうです。七色のきのこは不可能を可能にするきのこ。そしてあのきのこはこの世界に残っている最後の一つでした。
近年ラップランドの永久凍土の地中からこのような内容が書かれた古文書が発見されました。その伝説はエジプト文明より古く、まだこの世が様々な世界と繋がっていた時代に遡ります。
「ポホヨラの釜で焼かれし茸の燃え殻、天上へと立ち昇り狐火の国へと吸収されけり。
狐火の国からの使者、地上へ降りたちし時、狐火に染められしかの茸をポホヨラの女王に献上したり。
使者曰く、この茸ある限りポホヨラ常しえに繁栄し、その女王に栄耀栄華、不老不死もたらさむ。しかしこれ失いし時、地上のあらゆる厄災がこの国に流れ込み、永遠の闇が訪れむ」
ポホヨラとはフィンランドの叙事詩「カレワラ」に登場する国の一つと同じ名前です。
この国はサンポという富をもたらす呪具を失い貧困に陥ります。そしてこの国の最高権力者がロウヒという腹黒い女です。
「カレワラ」はただの叙事詩として世間に知られていましたが、この古文書が発見されてから実話だったという説が浮上しています。そして使者が献上した茸こそサンポだっのではないかというのです。
その後様々な研究が短期間でなされたのですが、世界各地に七色茸の伝説があることがわかりました。それらの伝説によるとそれを所有していた国は間違いなくポホヨラと同じ運命をたどっています。つまり最終的には貧しさのため滅亡する。
そんな危険な茸をなぜ雪子さんに?と思うかも知れませんが、うまい使い方があるのです。彼女はどうやらその使い方まで知っているようです。
ちなみにあの七色の茸、皆さん虹と関係があると思ってるようですが、実は虹ではなくオーロラです。フィンランド語でオーロラは「revomtuli(レヴォントゥリ)」狐の火という意味です。

天狗男
<今日の料理>
池袋 まかふしぎDINING異こく屋より
●アボカドとお豆腐の味噌グラタン
●豆腐よう
●パリパリラーメン大根サラダ
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●木の子とチーズのオムレツ バジルソース
IMGP1206.JPG
●サイコロとんかつ
IMGP1207.JPG
●いけぶくろうワイン
●普通の赤ワイングラス
●レモンサワー
<今日の本>
「パレード」川上弘美
posted by pikkumyy at 21:28| Comment(9) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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