2006年01月09日

1/7分

天狗男さんへの返事

「天狗男様

なんだか今日は疲れてしまいました。
慣れないことをしたせいかしら・・・。
ふ〜。

遊牧民のチーズケーキ美味しそうですね!
帰ったらさっそく調べてみます。
チーズケーキはもちろん甘いもの大好きなんです。
食べるのも好きだけど、お菓子焼いてる時のバターが溶けるような匂いがたまらないです。

ところで、あなたは紅天で何か不思議な体験をされたことがありますか?
噂ではこの店では読書してるうちに本の世界に迷い込んでしまうことがあるそうです。
私の身の上にはまだ起こってません。
いつか体験できたらいいなと思います。
天狗男さんだったらどんな本の中へ行ってみたいですか?
私リンドグレーンもいいと思ったのですが、子供の頃読んだ絵本「ぐりとぐら」の世界へ行きたいなー。
ぐりとぐらが大きな玉子を発見するお話。
その玉子でパンケーキだかカステラだか作るんです。
子供の頃あの話読んでもらうたびに母親にホットケーキ作ってくれるようせがんでた気がします。

<今日の食事>
紅茸天狗オリジル
●ムーミンママのサラダ菜サラダ(ヨーグルトソースで)
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●ジェロニモのブレッドタコ(本当はバッファロー肉を使うとこをラムで)
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●ジャンボ豆腐ハンバーグ
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●ぶり大根
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●スクリュードライバー
●デキャンタ赤ワイン(ゴーティエ・ラランド)」




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2006年01月08日

SOL AMIGO

昨晩の天狗男さんからの返事

「紅茸子様

アイスクリームの自分を受け入れられないのですね。
でもあなたは自分がアイスクリームだということをわかってるじゃないですか。
好きか嫌いかは別として、自分が何者であるか冷静に理解できるということが重要なのです。
理解したうえで変わりたいと思うのであれば変わる努力をすればいい。
でも茸子さん、人間生まれた時から持ってる器の大きさがあります。
その器からはみ出した願望を持った時、人は悩んだり不安になったりして心の均衡を失うのだと思います。
アイスクリームからチーズくらいならどうってことないと思いますが、ベイクドチーズケーキまでいくときついかもしれませんよ。
スヴニールママンの遊牧民のチーズケーキがうまいんですこれが。
絶品絶品。

話それました。すみません。
自分がどれくらいの人物になれるかというのは自分が一番よく知ってるはず。
きつくて苦しかったり違和感ある時ははみ出してるということです。
逆に茸子さんがアイスクリームな自分に物足りなさを感じてるなら、まだ許容量に達してないということだと思います。
自分の気持ちをまめに確認して、満足できる自分に近づけるといいですね。
ベイクドまで達したらお知らせ下さい。
遊牧民のチーズケーキをごちそうします。

<今日の食事>
池袋 SOL AMIGOより
●豆のエンチラダス
 (じっくり煮込んだ豆をトルティーヤで包んだ料理)
●メキシカンピザ
●タコボール(メキシカンライスに味つけした肉をまぶして、
       中にチーズを詰めてフライにしたもの)
●タコス
●チョリソ
●レモンサワー
●梅酒ロック
●カンパリグレープフルーツ
●グラス赤ワイン(メキシコ・カヴェルネ)

<今日の本>
「悪童日記」アゴタ・クリストフ」
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謎の男

女店主とハンチング男のことが気になって、昨晩遅くに紅茸天狗へ向かった。
結構な時間だったので客は私の他に一人だった。
その人も私の飲み物が出てくる頃にはお会計を済ませていた。

赤ワインを一口飲み、女店主の方をうかがった。
私の斜め右でいつも通り何か作業をしている。
バーテンは店の奥へ行ったのか店内を見渡してもいなかった。
思い切って女店主に話しかけてみた。
「あの・・・」
女店主は手を止め顔だけ私の方に向けた。
初めて彼女と目を合わせた気がする。
声をかけたはいいものの、何から話せばいいか混乱し軽いパニック状態にあった。
女店主は私の目をひたと見つめている。
首を90度ひねってこちらを見続けてるその姿が、「エクソシスト」の悪魔にとりつかれた少女を思い起こさせた。
(あの子の首は180度曲がってたけど)

前置きなどをぐだぐだ喋っても相手にされなそうだったのでずばり本題から入った。
「以前ハンチングのサングラスをつけた男性がこちらに来たことがありますよね?」
女店主の迫力に圧倒されて「ハンチングのサングラス」なんて変な言葉が飛び出てしまった。
「年齢は40か50代くらいに見えました」
そういえば彼女の年齢はいくつだろうか。検討がつかない。
年齢不詳とはまさに彼女のことだ。
彼女は私から目線を外し、ささっと手を動かしてから体ごと私の方へ向いた。
私の前まで来ると美味しそうなサラダをカウンターに置いてくれた。
ようやく彼女が口を開いた。
「で、それが何か?」
初めて彼女の声を聴いた。
『誰ですか?』なんて直接聞いたら怪しまれると思いとっさに嘘をついた。
「いや・・・私の知り合いに似てるなーと思って」
女店主は何も答えずただ私を見ていた。
「実はその人ちょっと前から行方不明で、捜索願も出されてるんですよ・・・。だからあの人のこと何か知ってたら教えていただきたいと思って」
その時バーテンがカウンターに戻ってきた。
女店主は何も答えない。
沈黙と女店主の視線に耐えられなかった。
「あの」
それを遮るように彼女は口を開いた。
「当店では、お客様の私的事柄を他の人間に口外することは一切いたしません」
それだけ言って定位置へ戻っていった。
バーテンがちらっと私に目を向けた。
2,3分の短い会話だったが、長距離走と面接試験を立て続けにやったくらい疲れた。
そして心臓が押しつぶされそうだった。

本を読む気力にもなれなかったので食事だけして退散した。
私が出ると同時に店じまいだったらしく、バーテンも出てきてドアノブの札を「閉店」に変えた。
何も収穫がなかったことにがっくりしつつ階段へ向かっていると、後ろからバーテンの声がした。
「あの男をあなたがご存知のはずありません」
私は驚いて振り向いた。
「あなただけじゃない。他の人間もあの男と知り合えるはずないんです」
それだけ言うと店の中へ戻ってしまった。
私はただ呆然としていた。

誰も知ることができない男。
でも少なくともあの2人は知ってる。
どういうことだろう。
謎が深まってしまった。





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2006年01月07日

わらじ

天狗男様

ご気分はいかがですか?
紅茸天狗のα波でリフレッシュされたことを願います。

必要以上にストイックになる必要ないと思いますが、私は何も決まり事がないととろりとろり溶けていくアイスクリーム人間です。
それでもかろうじて固体であることを保っているのは液体にもなりきれないからです。
溶けきってしまうことが恐いからです。

こうやってうじうじしてるとまた溶けていきそうです。
なんだか今日は酔ったみたいです。
そういえばいつもより酒量が多かったような・・・。
私は質問魔です。天狗男さんに質問ばかりします。
何も知らないからしょうがないのです。すみません。

私はどうしてもアイスクリームの自分を受容できません。
どうすればいいのですか?
せめて融点が高いチーズになりたいです。
そうだ今年はせめてチーズになろう。

茸子

<今日の食事>
炭火ダイニング わらじより
●たらもマヨネーズ和え
●スパイスパスタ
●シーザースサラダ
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●卵の長ピザ
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●枝豆
●ボトル赤ワイン(ヴィニャラール)
<今日の本>
「愛と資本主義」中村うさぎ

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2006年01月05日

カンティプール

「茸子様

明けましておめでとうございます。
私もこのノートを通してあなたとお話することを楽しみにしています。
今年もよろしくお願いします。

何かを想像した後の心の状態は、その時の精神状態で全く違うものです。
茸子さんの質問には「楽しい心境でない時」と限定されていますね。
そんな心境の時は何しても楽しくありません。
実は今日私はそんな心持でした。
新年早々何言ってんだと思われるかもしれませんが色々とありましてそんな心境なのです。
つい何行か前に「何をしても楽しくない」と書きましたが、訂正。
紅茸天狗に来れば回復します。まか不思議です。
もしかしたら極楽ってこういう処なのかなーと思います。
ただただ癒され、ひたすら幸福で、悩みもなく・・・
おっと、話がそれましたね。

紅茸天狗を抜きにした話ですが、さっきまでの私の心境では楽しいこと想像すらできません。
一般的に楽しい想像、例えば正月、夏休み、GW(嗜好が偏りすぎました)など想像してもそれを受け止める受容体がないんですよ。面白くない時は。
人によってはその心境に拍車がかかって虚しくなることもあるでしょう。
て、どういう風にまとめればいいかわからなくなってきました。

思うに、楽しくない心境で楽しいことは想像できないけど、どういう想像が自分を虚しくさせるかくらいは想像できると思います。
それでもやめられないとまらない時はそういう川の流れだったのです。
茸子さんご自分でおっしゃってた通り流れに身を任せましょう。
虚しさの流れだってどこかで尽きるはずです。
それでもどうしようもない時は紅茸天狗へレッツラゴーです!
寒山でストイックになることありませんよ!

<今日の食事>
渋谷 カンティプールより
●カンティプールサラダ
●ジャネコダルカレー(数種の豆を取り合わせた基本的なカレー)
●ナン
●ヴェジタブル・モモ
●チャン(750ml)
<今日の本>
「蝉しぐれ」藤沢周平」
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2006年01月03日

京町屋

昨晩、新しいコートを着て今年初の紅茸天狗へ向かった。
開店1分前に到着。
一番のりだった。
ドアノブの札を「閉店」から「開店」に変えに来たバーテンに新年の挨拶。
「明けましておめでとうございます(深々とおじぎ)」
「おめでとうございます。いらっしゃいませ(中へ招き入れる)」

店内は相変わらずの雰囲気。
正月だからといってそのような装飾もなく、女店主もいつものごとくカウンター内で料理を仕込んでる。

私が本を頼んでからちょっとすると、外から階段を下りてくる足音が聞えた。
いつも無反応で無表情な女店主が、その足音が近づいてくる入り口に目を向けていた。
そして急に店の奥へ消えてしまった。
立ち去る前の一瞬、バーテンへ目で何か合図を送ったようだった。

足音が止むと同時に入り口のドアが開いた。
入ってきたのは背が高く、やせ気味の男性だった。
ケーブルニットの黒いハンチングとサングラスが怪しい雰囲気。

男は入り口に一番近い席についた。
バーテンは注文した本を私に渡すと男の方へ向かった。
なんとなく気になったので、読書するふりをして横目で彼らのやりとりを見ていた。
どうやら注文をとっている様子はない。
2,3分ごにょごにょ話しただけで男は出て行ってしまった。
それと同時に新しい客が入ってきた。
結局彼らの話を聞き取ることができなかった。
新しい客が席につくと女店主はカウンターに戻ってきてまた仕込みにとりかかった。

なんか怪しい・・・

「天狗男様

明けましておめでとうございます。
今年もこの紙上であなたとたくさんの言葉を交わせたらと思います。
お正月はいかがお過ごしですか?
本読んでますか?
お酒飲んでますか?

私が今日注文した本は川上弘美の『いとしい』です。
川上弘美ワールド健在です。
普通の世界の日常のお話と思いきや、いつの間にやらファンタジー界へ突入。
こんな一文がありました。

「君は山の上の火で暖まることのできたあの少年みたいだね」

あの少年とは「寒夜に着物を碌につけず火による暖もとらず風の吹きすさぶ山頂で明か」した少年です。
ただ、彼は一つ向こうの山の頂上に火を焚いてもらったそうです。
その火を見つめて暖かさを想像するために。

天狗男様に質問。
あなたはそれほど楽しい心境でない時に楽しいことをリアルに想像し、それによって本当に楽しくなれますか?
それとも逆に虚しくて耐えがたくなりますか?

<今日のメニュー>
池袋 京町屋より
●ぷりぷり海老の湯葉春巻き
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●ぷりぷり海老のマヨネーズ炒め
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●できたて濃厚有機豆腐
●フルーツたっぷりサラダ
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●シークワーサーサワー
●もろみ酢サワー
●鶯宿梅(ロック)
●グラスワイン(チリ・カベルネソービニョン)
<今日の本>
「いとしい」川上弘美





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2006年01月01日

謹賀新年

明けましておめでとうございます。
年末年始2日間は紅天お休みです。
あの店員2名はどこで何をしてるのでしょう。
私生活謎な2人です。

皆様は元旦いかがお過ごしですか。
こちらはようやく部屋が暖まってきたのでちょっと読書してから冬眠に入ります。

昨日読んだ「天国までの百マイル」、また次郎さんに泣かされてしまいました。
「椿山課長の七日間」のとも子、「地下鉄に乗って」のみち子、そしてこの作品のマリ。
あの3人の人情は泣きのツボを痛気持ちよく刺激してくれました。
自分の幸せより家族でもない他人の幸せを心底願う彼女達。
普通ではなかなかできません。
(私が極端に自我が強いだけかもしれませんが)
それをさらっとやってしまうあの女性達、女から見てかっこいいです。
「他人へのさりげない思いやり」今年の目標の一つです。

それでは今年も紅茸天狗で会いしましょう。
皆様が美味しい食事と芳醇なお酒、そして素晴らしい本に出会える一年でありますように。



posted by pikkumyy at 14:33| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月31日

オリジナル

天狗男様

素晴らしい格言の数々ありがとうございました。
私達の概念にある「幸福」というものは、もしかしたら氷山の一角かもしれませんね。
あなたの言うように幸福は、孤独、悲しみ、苦しみ、そういったネガティブなものも包括するのかもしれません。
そういう体験なくして成立しないものかもしれません。

「片想い」読み終わりましたか?
私は数年前に読みました。
「メビウスの帯」のくだり覚えてますか?
天狗男さんの格言を読んで急に思い出しました。
「幸福」と「不幸」、「喜び」と「悲しみ」そういった対の関係にあるものほとんどが、あのメビウスの帯に当てはまるような気がします。
それらはどちらか一方では存在しえないと思うのです。
喜びは悲しみの始まりであり、悲しみは喜びの始まりでもある。
私達はただ、その流れに心を預けてればいいだけなのかもしれません。
ポジティブな感情も、ネガティブな感情も、全てそのまま受け入れればいい。
悲しい時に焦って幸せを探さなくていい。
そんなことしなくてもいつかは幸せな場所に流れ着くのだから。

皆様良いお年を

<今日のメニュー>
今日は店の正月休み突入前日ということで紅茸天狗オリジナル料理でした(嬉)
●ポキ(ワカメ、メカブ、マグロ、玉ねぎをしょう油とごま油で味付けしたハワイ風サラダ)
●パイ生地の塩こしょう焼き
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●豆とズッキーニのメキシカンカレー
●フランスパン(トリュフオリーブオイルディップ付き)
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●林檎パイ
丑餅拱濂
●ゴーティエ・ラランド(ボルドー赤 デキャンタ)
●ベイリーズミルク
●コーヒー
<今日の本>
「彼等」 長野まゆみ


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なまこ屋

久々に紅茸天狗へ行った。
天狗男からの返事は12/28に書き込まれていた。

「茸子様

今日は今年最後の紅茸天狗です。
会社での納会の帰りに立ち寄りました。
世間は大晦日、正月に向けて浮き足立っていますが、この店は相変わらずです。
女店主もバーテンもいつものように黙々と料理と酒をこしらえています。
門松は勿論飾っていません。

孤独については色々な格言が残されています。
ここは読書バーなので、本で拾った格言いくつか記しときます。
「私が孤独であるとき、私は最も孤独ではない」キケロ
「孤独が恐ろしいのは孤独そのもののためでなく、むしろ孤独の条件によってである」三木清
「孤独は山になく、街にある。一人の人間にあるのではなく、大勢の人間の間にある」三木清
「私達の一切の悩みは、私達が孤独で存在し得ないということから生まれてくる」ブリュイエール
「人はだれしも、自分自身の生涯を一人で生き、自分自身の死を一人で死ぬものです」ヤコブセン
「ひとりぼっちで寂しいと思う分だけ、幸福も体験したはず。孤独とは幸福の延長線である」天狗男

では良いお年を。

<今日のメニュー>
神田 なまこ屋より
●ヒラメの刺身
●あんきも
●あんこう鍋
●雑炊
●柚子シャーベット
●瓶酒
●熱燗
<今日の本>
「片想い」東野圭吾







posted by pikkumyy at 14:04| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月21日

ルッコラ

「代々木 Rucola」

ゲストノートにて

天狗男様

あなたの言う通り紅茸天狗は素敵で不思議なバーです。

忘年会や人と会う機会が多いこの時期なのに、最近たまらなく孤独を感じることがあります。
大勢の中での孤独とはなんと恐ろしいものでしょう。
皆が笑う、私も仕方なく笑う、その光景を眺めている自分。
まるで自分の身体と心の間にも溝が横たわっていて、二つで一つなのに溶け合えない疼き。
そんなものを感じることがあるのです。
でもこのバーに来ると悩みや不安は全て消えてしまいます。
なぜでしょうか・・・
店員も客も皆ばらばらのことをやっているのに。
不思議ですね。

「変身」一昨日読み終わりましたよ。
主人公の人格変貌の様子をなぜあんな自然な流れに乗せられるのでしょう。
あの一人称の変化も全然不自然ではなかった。
その作家としての腕に感嘆してしまいました。
「命を守るためなら何をしても許されるのか」という倫理的な問いは今は考えられないかな。
上述したようにこの店を出ると情緒不安定気味なので・・・
ではまた。

<今日のメニュー>
代々木 Rucolaより \4000
●    エスカルゴとキノコのクリーム煮込み
●    ルッコラとバジルのスパゲティ
     IMGP1030.JPG
● マグロの頬肉のソテー
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● ハウスワイン×2
<今日の本>
「木曜組曲」 恩田陸
posted by pikkumyy at 21:21| Comment(10) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月19日

天狗男

昨晩紅茸天狗へ行ってきた。
料理に舌鼓を打ちながら「変身」の続きを最後まで一気に読んだ。
その後感想でも書こうと思い例のゲストノートを開いた。
全く予想していなかったことだが、この前の私の書き込みに返信文が書き込まれていた。

以下返信内容

「紅茸子様

私も最近この店の魅力にはまった者です。
一番き気に入っている点もあなたと同じです。
全てのことから解放されるこの空間を私も愛しております。
仕事や家庭での問題や、日々考えなくてはならない煩わしい諸事がこの店に入る
と同時にふわっと消えてしまうのです。
鉛の入ったリュックを誰かがそっと肩から下ろしてくれるような、そんな感じです。
それに加えてこの料理と酒のウマさ。
いつも満席なのも不思議ではありません。
私はこれからも紅茸天狗に通うつもりです。
あなたの書き込みを見たらまた返信させてください。
紅茸天狗での素晴らしい時間をそれを知っている誰かと共有したいのです。
だからと言って隣に座っている人に話し掛けたり、店員とお喋りするのは不本意
です。
あなたなら何故かわかるでしょ?
それではまた紙面でお会いすることを願っております。

<今日のメニュー>
 恵比寿Tapachosより
● トルティージャ(スペイン風じゃが芋入オムレツ)
● タコのガリシア風
● きのことヘーゼルナッツのオイル煮
● シェリー(ビエホ・スレタ・デルガドスレタ)
● 赤ワイン(ビーニャ・デル・カスティージョ)
<今日の本>
同じく「変身」東野圭吾

天狗男

追伸:「変身」読み終わりましたでしょうか?
   私はまだほんの途中ですが、『アルジャーノンに花束を』を連想させると
   思いました。是非感想お聞かせください。」

以上が返信の内容だ。
 私も紙面でのやりとりであれば賛成だし、紅茸天狗仲間がほしいと思っていた。
しかしちょうど2時間経ってしまったのでその日はノートに何も書くことができなかった。

posted by pikkumyy at 21:21| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月16日

ビストロらんぐさむ

昨日も会社帰り紅茸天狗へ直行。
私は元来飲み会好きだが、今はそれを断って紅茸天狗に通っている。
一人で飲む楽しさを知ったというのもあるし、何よりあの店の魅力がそうさせる。
そして今日は運良く席が空いていた。

<今日のメニュー>
中野 ビストロらんぐさむ より
○チーズフォンデュ 
(フランスパン、ブロッコリー、スモールコーン、じゃが芋、おくら 付き)
ニンニクがきいてて最高!
○ ベーコンのサラダ
○ 牛肉のカルパッチョ
<飲み物>
○ 赤ワイン デキャンタ
<本>
「変身」 東野圭吾

紅茸天狗は料理、飲み物、本、席料がパックになった料金を毎日看板に提示している。
初めて行ったときは気付かなかったが、看板の下のほうに書かれている。
例えば『今日の料金:5000円(2時間)』のように。
料金はその日の料理によって変動するようだ。
ちなみに昨日は5500円だった。
ちょっと高い気もするがそれだけの価値はある。

紅茸天狗は2時間制で、しかも飲食しながら読書をするのでその間に本を完読するのは難しい。
なので退出する時は何ページまで読んだかをメモしておくか、あるいは店で販売している古本を購入することもできる。
古本とは勿論本棚に収められているものとは別で、カウンターの中に置いてある。
私もそうだが、ほとんどの客は古本を買っているようだ。
人気のある本は在庫がないこともあるが、不思議なことに大体はいつも揃っている。

昨日は100ページ読んで一旦休憩をした。
その時ふとカウンターの隅に置かれたゲストノートが目についた。
今まで何も書き込んだことはなかったがこの店の素晴らしさと今日の食事内容、選んだ本を書いておいた。
ちなみにペンネームは『紅茸子(クレナイタケコ)』
その後「変身」の古本を買って店を出た。
posted by pikkumyy at 05:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月15日

読書Bar紅茸天狗

読書Bar紅茸天狗を見つけたのは一週間ほど前。
夕飯を食べそびれお腹が空いてる会社帰りに路地裏で見つけた。
本をかたどったレトロな看板に書かれた店名の下に『本 食事 飲み物』とあった。
本はどうでもよかったのだが、バーの割に食事に重きをおいていそうなので引き寄せられてしまった。

8帖くらいの広さでカウンターだけのこぢんまりした店には男女の店員が1名ずついた。
男性はバーテンだが、女性は何をしているのかよくわからない。
料理担当なのだろうが料理をしてるようにもみえない。
時たま皿洗いをしていた。
8脚並んだスツールの1mくらい後ろに壁と壁にぴったり収まったこげ茶色の木製本棚が置かれていた。
そこには本がびっしり納まっている。

紅茸天狗はとても変わったバーだった。
お品書きには著者順に本の題名がずらりと並び、食事と飲み物は全てお任せなのだ。
優柔不断な私にとっては実にありがたいシステムだ。

また、この店は様々な料理屋と提携しており、出されるものは全てそれらの店料理で、紅茸天狗のオリジナルは一切ないらしい。
一つの店で日ごとに違う店の料理を味わえるのは嬉しいのだが、あれらの料理をあの女性が作ってるのか、はたまた各店から輸送してるのか疑問である。
まるでおつまみのセレクトバーのようだ。

ここのもう一つの特色は看板にも書かれているように本だ。
そもそもこの店のコンセプトは、読書好きが本を読みながらゆっくり酒を飲めるといものだ。
照明や椅子の配置、すわり心地も読書をする人のために気を配られている。
実を言うと私は読書にあまり興味がなかった。
だから初めて紅茸天狗を訪れた時はしぶしぶという感じで本を読み始めた。
しかし実際読書しながら酒を飲み、美味しい料理を食べてみると、それらが三位一体となって私の心満たしていくのを感じた。
どれが欠けてもあの恍惚感には及ばない。
私は紅茸天狗にすっかり魅了されてしまった。
一週間前から毎日店を訪れている。
しかし紅茸天狗は満席のことが多く、店内に入れたのは一週間のうち3回だけだ。

紅茸天狗でのひと時は現実離れしていて本当に夢のようだ。
そのせいか一晩眠るとバーでの記憶があやふやになることがしばしばある。
(決して飲みすぎでそうなってるわけではない)
紅茸天狗での恍惚のひと時を一秒たりとも忘れたくない。
なので今日から紅茸天狗レポートを作成しようと思う。
今日は満席で入れなかったから明日も挑戦する。
posted by pikkumyy at 22:10| Comment(10) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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