2006年05月05日

玉乃葉 みらくる

「屋根よ〜りた〜か〜い鯉の〜ぼ〜り〜♪」
唄いながら紅天に入ってきたのはハンチだった。
ハンチ「(どかっと椅子にすわって)よー姉ちゃん,
今日はなんか特別なことやってんのか?子供の日だぜ」
猪吉さん「はいどうぞ。子供の日カクテルです」
  鯉のぼりを意識したピンク、青、緑のカラフルなフローズンカクテルだ。
ハンチ「しけた名前つけんなよー。なんだこの色。
カキ氷じゃあるめえし。苺、ブルーハワイ、メロンか?」
猪吉さん「3段階に色分けするの大変なんですよ。
おっと、これ忘れてました。どうぞ」
  そう言ってフローズンにさしたのは小さな鯉のぼりのお飾り。
ハンチ「そりゃそうと、姉ちゃんいないんか今日?」
猪吉さん「もちろんいますよ。今製作中でして」
雪子さん「はーやっと完成したわ(奥から出てくる)」
ハンチ「なーに製作してたんだ?そんなふらふらんなって」
雪子さん「内緒内緒。後のお楽しみよ」
ハンチ「それより腹減ったよ。なんかくれよ」
雪子さん「はいはいはい。(料理にとりかかる)
  ところで今日お連れの方は?」
ハンチ「あーあいつ。今日は来ない」
猪吉さん「風邪でもひいたんですか?
  ここ数ヶ月モッキンバード作らない日はありませんでしたよ」
ハンチ「うーん・・・。当分モッキンバードは作らなくてすむぜ」
猪吉さん「え?どういうことです?」
雪子さん「どうしちゃったのよ彼女」
ハンチ「実は・・・身ごもった」
一同「えーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」    
  私まで叫んでしまったじゃないか!
  ワイン噴きだしちゃうとこだったー。やばかったー。
  蛇子が妊娠!?ハンチと蛇子の子供!?
  それって、それって、それって・・・!
猪吉さん「そ、それはそれはおめでとうございます!そうですね。
  アルコールはいけませんな。でもソフトドリンクもありますし、
  お身体しんどくなければ是非またご一緒にいらして下さいよ」
雪子さん「びっくりしたわー。
  ハンちゃんとあの子の赤ちゃんなんでしょ?」
ハンチ「(照れながら)あったりまえだろぉ。へへ」
雪子さん「おめでとう。やったじゃないの。
  ハンちゃんこの歳でお父さんになるのね」
   
本当にびっくりした。蛇子が子供を産むなんて・・・。
ん?赤ちゃんを産むのかな?それとも卵?
確か蛇って一度に何個も卵産むはず。
えー!もしそんなことになったらハンチと蛇子の子供がわんさかわんさか。それってどうなのー!

帰り際
雪子さん「はいこれ。子供の日のお土産です」
  小さな紙包みに入っていたのは飴のようなものだった。
私「これは・・・(顔を近づけてよく見てみる)ぎゃっ!」
雪子さん「金太郎飴です。手作りの」
私「あ、ありがとうございます。すごいですねこれ。
  写真みたいにリアルですよ(苦笑)」
雪子さん「ええ。我ながらいいできだと思います」
私「食べずらいですね」
雪子さん「ほほほほほほほ」
  いや、むしろ食べたくない。
  だって切っても切っても出てくる顔が蛇子なんだものー。
  蛇子のおめでたは紅茸天狗の重大ニュースだ。
  もしかしてあの七色のきのこが何か関係しているのかしら。

<今日のごはん>
神楽坂 玉乃葉 みらくるより
●みらくるサラダ
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●揚げ長芋
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●筍千枚と豚ロース柳川鍋
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●五月雨まんじゅう(海老、天豆入り)
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●あじのなめろう
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●天下一(黒糖焼酎)
●はなとり(黒糖焼酎)
●赤ワイングラス×2
●レモンサワー
<今日の本>
「コンセント」田口ランディ

なめおもGW中旅だったそうです
なめおが撮った南条花はす公園の写真です
南条 花蓮公園.jpg


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2006年05月03日

福はうち

GWの始り始まり。
普通の日も休みも関係なく紅天へ通う私。あそこは年中無休なので勿論GWも営業中。

雪子さん「もうすぐ子供の日ですから、
ちょっと気が早いけど柏餅作ったんですよ。ほら」
小ぶりな柏に包まれた白くて丸いお餅が食欲をそそる。
私「おいしそうですね。手作りの柏餅なんて食べたことありませんよ」
雪子さん「簡単に作れる牡丹餅ですらスーパーで間に合わせる時代です
からね」
猪吉さん「これ、ただの柏餅じゃありませんよ。気をつけてください」
私「え?」
雪子さん「ロシアンルーレット柏餅です。中味はこしあん、つぶあん、
味噌あん、3種類のうちどれかなんですが、
ひとつだけものすごいのがあるんですよ。うふふふふ」
私「ものすごいのって?わさびやからしでも練りこまれてるとか?」
雪子さん「それは食べてからのお楽しみです。
ただ、それに当たった人はものすごいことになります。
はいどうぞ。おひとつおとりください」
私「えーなんだろう。恐いなあ。味噌あん当たりますように当たりますよう に。えい!」
  一番左端のお餅を選んだ。
  蛇子とハンチを含めた他のお客さんにも柏餅を配り終えると
雪子さん「それじゃ皆さん、一斉にお食べください。はいどうぞ」
  かぷっ。あむあむあむ。あ、味噌あんだ!わ〜い!
私「私味噌あんでした。美味しいこの柏餅!」
客A「俺はつぶあん」
客B「僕はこしあん」
ハンチ「俺のもこしあんだ。つーこたあ・・・」
  皆蛇子に注目する。
ハンチ「お前はどうなんだ?」
  蛇子はもくもくと食べている。
  見たところ激辛を食べてる様子はない。
  しかし蛇子のことだ。もしかしたら全てに耐えうる舌を持っているかも  しれない。さきっぽ割れてるし。
蛇子「!?(咀嚼を止め口元に手をやる)」
  皆固唾を飲んで蛇子を見る。口から何か出したようだ。
蛇子「コレハナニ?」
  蛇子が摘み上げている物を皆まじまじと見つめた。
  虹色に光り輝いているその物を。
客A「なんですかそれ?恐ろしく綺麗な色ですね」
  もしかしてあれって!?
ハンチ「おい、これ・・・(怪訝な顔で雪子さんを見る)」
  雪子さんはただ微笑んでいるだけで何も言わない。ハンチもそれ以上口  を開かなかった。
  フランキンセンスとミルラのような重厚な香りがたちこめた。
  あれは、七色のきのこ?でもなぜ雪子さんが?

<今日の料理>
恵比寿 福はうちより
●温泉玉子のシーザーサラダ
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●鶏肉と茄子の照り焼き
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●鰻の玄米炒飯
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●だし巻き卵
●グラス赤ワイン(カヴェルネ シラーズ)
<今日の本>
「コンセント」田口ランディ


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2006年04月29日

PAZOOV

昨夜は紅天に一番のり。お酒を飲んでいるとカウンターからもくもく湯気がたっている。そしてなんともいい匂い。くんくん。
私「ごはんのいい匂い」
雪子さん「ええ。今日はおにぎり作りますよ」
私「おにぎり!?わ〜!かもめ食堂読んでから炊きたてご飯で作ったおいおにぎりを欲してたんですよ!」
雪子さん「そうなんですよ。この店でも『かもめ食堂』人気で、ほら、あの
 方も読んでるでしょ」
  雪子さんが指し示す方を見ると蛇子が『かもめ食堂』を読んでるではな
  いか!い、いつの間に来たの!?
雪子さん「中身何がいいですか?」
私「何があります?」
雪子さん「なんでも」
私「それじゃあ一つは定番のたらこ。もう一つは雪子さんにお任せで」
雪子さん「かしこまりました」
蛇子「ワタシハカエルノタマゴノメンタイフウミ」
  さすが蛇子。
  しばらくしておにぎりが出された。
猪吉さん「このおにぎりカクテルもどうぞ」
  おにぎりカクテル?確かに黒と白のカクテルだけど・・・。
猪吉さん「ライチジュースとブラックウォッカで作りました」
私「黒いお酒なんて初めてです。ありがとうございます」
  まずはたらこのおにぎりからいただいた。ぱくり。
私「ん〜おいしい!やっぱできたてほくほくのおにぎりは違ーう!」
  続いて雪子さんにお任せしたおにぎりに手を伸ばす。
私「何が入ってるのかしら」
  二口目でようやく中身にたどりついた。ん?なんだろうこれ。天むす?
  しかも海老ではなくマッシュルームまるまる一個。にこりこりして
  いておいしい!
私「マッシュルームの天むす!?これ意外といけますよ」
雪子さん「ふふふふふ。即興ですけど」
  蛇子もさっき注文したおにぎりを食べている。
  いつもの通り無表情なので美味しいと思ってるのかどうかわからない。
  蛇子の後ろの扉が開き新しい客がはいってきた。金髪のひょろりと背が高い少年だった。
少年「モイ!トンミともうします。かもめしょくどうしゅっしんです」
雪子さん「テルヴェトゥロア ベニタケテングーン」
トンミ「(イスにすわり)おー!ふぃんらんどごしゃべりますね?」
雪子さん「ヴァハン」
トンミ「こーひーください?」
雪子さん「アンテークシ。メイッラ エイ オレ カハヴィア タナーン」
トンミ「えーないのですか?なにありますか?」
猪吉さん「おにぎりカクテルどうぞ」
トンミ「おにぎりかくてる?まずそうななまえです。おかかのおにぎりきらいです」 
雪子さん「ユオカー ヴァーン」
  トンミ君はかもめ食堂に出てきたあの少年なのだろうか。
  念願かなって日本にくることができたのかしら。
  きっと秋葉原へ行った帰りに違いない。アニメが好きだと言ってたし。
  しかし雪子さんがフィンランド語喋れたとは驚き。
  おにぎりご馳走様でした。

<今日の食事>
PAZOOより
●地鶏の胸肉と茸のサラダ仕立てバルサミコ風味
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●漁師さんのオードブル
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●ピッツァ メランザーネ(なす)
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●おにぎり
●おにぎりカクテル
●赤ワイン
<今日の本>
「睡蓮の長いまどろみ」宮本輝
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2006年04月23日

金家ね

三谷幸喜の「オンリー・ミー」を読み、笑いをこらえようと口をよじれさせていた時、ハンチが例の歌をうたいながら紅天に現れた。
「ななつの顔の おじさんの 本当の顔は どれでしょう〜♪」

ハンチ「(席について)あいつ来てないの?」
雪子さん「来てないわ」
ハンチ「あいつ蛇のくせに冬の方がてきぱきしてんだよな」
  雪子さんはもくもくと料理を作っていた。
ハンチ「よー、姉ちゃんよ、こんなとこで油売ってていいんかよ。そろそろ やばいんじゃないか?」
雪子さん「(ハンチには見向きもせず)かぶらなら売ってるけど油売った覚 えはないわよ」
  そう言ってハンチの前にカブの漬物を置く 
ハンチ「(鼻で笑って)相変わらずだな(焼酎を一口飲む)」
  ハンチと同じ歌をうたいながら蛇子が店に入ってきた。
猪吉さん「(モッキンバードを作りながら)その歌なんですか?さっきハン チさんも歌ってましたね(蛇子の前に酒をおく)」
  蛇子が答える代わりにハンチが口を開いた。
ハンチ「知らんのかい?俺らの間じゃベストポピュラーソングなんだけどな(ニヤっ)」
猪吉さん「初めて聞きました」
蛇子「アンタモグリネ」
猪吉さん「はっはっはっはっは」
  ハンチ、またうたい始める。どこかいやみっぽい。
雪子さん「ハンちゃん、いい加減にしてよ。他のお客さんもいるんだから」
ハンチ「へーへー、わかりましたよ。でもさー気になるじゃないか。七つの
 顔と七つの声の本物はどれだかさ」
蛇子「ミンナヨンデルシアワセヲデンデンドロリコモッテクル」
雪子さん「だから、もう歌わないでよ!」
ハンチ「蛇子、やめとけ。ねえちゃん切羽詰ってイライラしてんだ」
雪子さん「勝手に言ってなさい」
 雪子さんはそのままプイと奥に消えてしまった。

雪子さんをあそこまで怒らせたハンチと蛇子のあの歌はいったいなんなのだろか・・・。喜劇を読んで笑ってられる雰囲気ではなかったので、私はその後違う本を猪吉さんにオーダーした。

<今日の食事>
新大久保 金家ねより
●韓国小鉢
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●タコ炒め(超辛口)
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●海鮮鍋
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●金家ねサラダ
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●チャミスル
●レモンサワー
<今日の本>
「オンリー・ミー」三谷幸喜
「妄想の森」岸田今日子

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2006年04月20日

昔ばなし

天狗男さんは南米へ旅立ってしまった。
今頃「コンドルは飛んでいく」歌っているのだろうか。
なめおに七色のキノコを探してくれるよう頼んだが、それらしいものは今回の旅で見つけることができなかったそうだ。
根元にキノコが生えてる可能性が高い有名な松の下まで行ってもらったのに・・・。これがなめおが撮ってきた写真。
五枝の松.jpg
沖縄の五枝の松。

それにしても七色のきのこと雪子さんといったいどういう関係があるのだろうか。そこらへんはかなり気になる。時間がないとかなんとか言っていた。謎の言葉を残したまま旅立ってしまった天狗男さん。時間がないくらいだからすぐ帰国するのだろうか。その時はちゃんと問いたださねば。

<今日の食事>
昔ばなしより
●半熟玉子とベーコンの野菜畑(胡麻ドレッシングで)
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●アスパラベーコン
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●ダチョウのカルパッチョ
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●銀ムツカマの柚子庵焼き
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●レモンサワー
●赤ワイングラス
●南瓜焼酎 et
●ウコンハイ
<今日の本>
「かもめ食堂」群ようこ
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2006年04月15日

東方の3賢者

紅茸子様

明晩日本を発ちます。今度は南米です。
ナスカの地上絵を空から見下ろして「コンドルは飛んでいく」を口ずさむのが私の長年の夢でした。
I’d rather be a sparrow than a snail〜ってね。
カタツムリになるならむしろ雀になりたい
そうさ もしできるならもちろんそのほうがいい
釘になるならむしろハンマーになりたい
そうさもしできるならもちろんそのほうがいい

遠い海の彼方へ船出したい 去り行く白鳥のように
人は大地に縛られて世界で一番悲しい音を立てている
一番悲しい音を・・・

道になるならむしろ森になりたい
そうさもしできるならもちろんそのほうがいい
足元に大地を感じていたい
そうさもしできるならもちろんその方がいい


私たちは自分の分を超えて果てしない夢や願望を抱くものです。だからこそ悩みや心配が生じ精神や体調を壊すのです。
地上に縛られて不自由だ悲しい。自由になりたい、鳥になりたいなんだかんだ言うけれど、結局人間が落ち着くのは母なる大地。そういうことでしょうか。
雪子さんにもそれに気付かせてあげたい。そのために七色のきのこが必要なのです。ちょっと喋りすぎましたか。

そうそう七色のキノコのにおいでしたね。茸子さんはキリスト生誕時に送られた3つの贈り物についてご存知ですか?東方から来た占星学者の3人がベツレヘムで生まれたイエスの前でひざまずいて黄金、乳香(フランキンセンス)、投薬(ミルラ)の3つの贈り物を捧げたそうです。
聞くところによると七色のキノコは乳香と投薬をブレンドしたような重厚な香りがするとのこと。(乳香は偉大な医者、投薬は偉大な預言者という意味があるそうです)
ちなみに3人の占星学者はヘロデ王の命によりイエスの居所を探し当てたのですが、その後「ヘロデには何も言うな」という夢を見たので王にはイエスの場所を告げず自分達の国へ帰ったそうです。
3人.jpg

それでは行ってきます!
                          天狗男

<今日の食事>
●手づくり チーズつくね
●明太チーズマヨネーズの包み揚げ
●豆腐チャンプルー
●ピリ辛タイ風ビーフン
●赤ワイングラス
<今日の本>
「モザイク」田口ランディ


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2006年04月12日

ひよこ

天狗男様

お帰りなさいませ。まだ日本にいらっしゃるのでしょうか?
なめおが飛行機と同じ高度で飛んでいるとは思いもよりませんでした。そんな高度ですとおそらく気温はマイナスん十度。タイツをはいてるのもうなずけます。どうせなら全身タイツの方がいいのではとアドバイスしてみます。
七色のきのこの件話しておきました。でもあまりにも情報が少ないのでどこをどう探せばいいのかなめおも困っていました。宇宙で落としたコンタクトレンズを探すようなものです。犬は鼻がいいので匂いの特徴などがあれば一番いいのですが・・・。何か有益な情報ございませんでしょうか?

ちなみになめおは今回城崎温泉へでかけたようですがそこではキノコ発見できなかったとのこと。その代わり七色の温泉につかっていい思いしたらしいです。
城崎温泉.jpg

<今日の料理>
池袋 アジアンダイニング ひよこより
●激辛キノコソテー
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●トマトと豆腐のサラダ
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●ネギチャーシューの生春巻き仕立て
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●エビの串焼きアジアン
●野菜たっぷり海老入り塩焼きそば
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●ブラッディーメアリー
●ボンベイサファイア
●赤ワインデキャンタ
<今日の本>
「殺意」乃南アサ
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2006年04月09日

カーザ・ヴィニタリア

紅天仲間で花見をしたかったが、桜、年度末の慌しさと共に去りぬ。
でも今年はよくもったほうだと思います。

昨日紅天に行くと久しぶりに天狗男さんからの書き込みがあった。
何時の間に旅から帰ったのだろうか。

紅茸子様

お久しぶりです茸子さん。
先週帰国しました。今回は桜を見るための一時帰国なのでまたすぐ旅立ちます。
飛行機で千葉上空を飛んでる時、外を見ていたら何か飛んでいるのが見えました。こんな高度を鳥が飛ぶはずもないしなんだろうと目を凝らしてみると、なんと黒タイツをはいた犬でした。ぬんちゃくをプロペラ代わりにして飛んでいるのです。トワイライトゾーンにでも迷い込んだかと思いました。そのうち飛行機の翼に着陸するつもりじゃなかろうかとはらはらしていましたが、そんなこともなく通り過ぎていきました。
その時は長旅の疲れが見せた幻だと思ったのですが、久々に来た紅天にあの犬がいるじゃありませんか!いやーびっくりしました。紅天の犬だったとは。どこか旅に行く途中だったのですね。その名もなめお。全くなめた顔してるとは思いました。

話はかわりますが茸子さん、私が旅をする目的は何も荒川静香のためだけじゃありません。私はあるものを探しています。それはキノコの一種なのですが、ある特殊な効能を持った七色のキノコです。世界に一つしかないそうです。その効能が何であるか、今はまだ言えませんが茸子さんにお願いがあるのです。
旅好きのなめお君にもキノコ探しを手伝って欲しいのです。もしかしたらかぐや姫の所望物を見つけるより難しいかもしれませんが、茸子さんから彼に言ってもらえないでしょうか?もう時間に余裕がありません。一刻も早くキノコを見つけるために猫の手も借りたいくらいです。どうぞ宜しくお願いします。

天狗男

<今日の食事>
麻布十番 カーザ・ヴィニタリアより
●菜園風季節野菜のカーザ・ヴィニタリアスタイル
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●色々なプロシュットとラルドの盛り合わせ
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●キタッラトリッパと小腸の煮込み
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●舌平目の海草蒸し焼き
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●セロリのオーブン焼き
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●アラビアータ
●プラリネのセミフレッド 温かいチョコラータソース添え
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<今日の本>
「わたしが泣く時」黒木瞳
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2006年04月06日

コンコンブル

※お知らせ

蛇子とハンチ物語が中途半端になっていますが、明らかにぱくりで著作権に関わるのではないかとお咎めを受けたので中断することにしました。

先日知人と食事をし「理想の生き方」について言い合いになった。
私「基本的な欲求以外の欲望は持たないで、心穏やかに全てを受け入れてそれに満足できる心を持つことじゃないかな」
知人「まずさ、基本的欲求ってなに?」
私「生命維持、子孫繁栄に必要最低限の欲求」
知人「でもさーそれだけの人生って楽しいの?毎日寝て食べて働いて寝て食べて働いてでしょ。なんの娯楽もない生活でしょ」
私「まあそうだけど、なんの欲望もなければ娯楽が欲しいとも思わないでしょ。そういう求める心が不幸の源なんだよ」
知人「それじゃあそんな人がいたとして、美味しい食べ物にめぐり会っちゃったら?その食べ物はなかなか食べることができなくて、その人は毎日残飯みたいな食事にしかありつけないとしたら?それでも残飯に満足できの?」
私「そうだよ。まずいものでもなんでも食べれるだけありがたいと思うはずだよ」
知人「そのまずいってどうなの?まずいけどしょうがないと思ってたべるわけでしょ?それって諦めじゃない」
私「しょうがないじゃなくって、まずくてもそれを受け入れるってことだよ」
知人「まずいって感じる時点で欲望があるじゃん」
私「は?まずいって感じるのは人間ならしょうがないことでしょ」
知人「全てに満足するならまずいってことすら感じないはずだよ」
私「あのー、人間には味覚というものが備わっていて、それは生まれつきのものだよね?自動的に働いてしまうんだからおいしい、おいしくないを感じるのはしょうがないことでしょ」
知人「そんなのおかしいよ」
私「なにが?私は欲望の話をしているんであって、感覚の話はしてないんだけど。それら別物じゃない」
知人「納得いかないって」
私「何に納得いかないの?私は快不快、うまいまずい、気持ちいい痛いを感じる感覚は持った上で、そのマイナスの感覚にも動じない常に平穏な心を持ちたいと言ってるだけじゃない」
知人「それじゃなんであんたこういう美味しいもの食べてるの?なんで買い物とかすんの?」
私「だー!だから今は理想論を語ってるんでしょうが!今の私がそういう人間だとは言ってないよ!」
知人「とにかく納得いかない」

とまあこのように平行線をたどるばかり。あまりにも険悪な雰囲気になりそうだったのでその議論はそこで切り上げた。
討論は難しい。基本的概念があまりにもかけ離れた人とは会話が成立しない。
私の中で欲望と感覚は絶対に交わることはない。でも人によっては同じものだと捉えている。それひとつだけでも学習できたので討論した甲斐はあったようだ。

<今日の食事>
渋谷 コンコンブルより
●前菜盛り合わせ(豚肉のリエット、さわら、ピクルスetc.)
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●スズキのウィーン風グラタン
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●きゅうりのシャーベト
●スペアリブのグリエ
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●バニラアイスとショコラムース
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●カクテル・メゾン(アルマデンの白とフランボワーズを割ったもの)
●グラスワイン赤(アルマデン)
●バーベナとミントのハーブティー
<今日の本>
「わたしたちが好きだったこと」宮本輝
posted by pikkumyy at 20:22| Comment(9) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月01日

桜チルチルミチル

年度末のごたごたから解放された晴れやかな一日の締めくくりに,
紅茸天狗を訪れた。紅天では師走も年度末も関係なくいつもゆったりした空気が流れている。嫌なことを全部忘れさせてくれる不思議なお店だ。

今日もまた猪吉さんが出してくれる最初の一杯に癒された。ワインを思わせる深いルビー色のカクテル。今まで飲んだことのない味だけどとっても美味しい!
雪子さんの料理はいつにも増して豪華だった。
私「今日は何か記念日ですか?」
雪子さん「え?」
私「お食事豪華じゃないですか。こういうの出してくれる日は特別な日が多いから」
雪子さん「え、ええ・・・」
雪子さんは神妙な顔つきになってだまりこくってしまった。
私「何か記念日ですか?」
雪子さん「記念・・・といえばそうかもしれませんね・・・」
目を伏せたまましどろもどろだ。なんの記念日か教えてくれないまま奥へ行ってしまった。どうしたんだろう。
しばらくして猪吉さんが2杯目のお酒をだしてくれた。
私「今日何かの記念日だと雪子さんおっしゃってたんですが、何記念日なんですか?」
猪吉さん「あ、ああ・・・えーと・・・記念日というか・・・」
やっぱりしどろもどろ。
猪吉さん「実は・・・」
雪子さん「いいのよ。私から話します」
雪子さんが奥から戻ってきて猪吉さんの言葉を遮った。なんだろうこの重圧感。ここでこんな息づまる空気を吸ったのは初めてだ。
雪子さん「実はね、今日で店をたたむことにしたんです」
私は口に運ぼうとしていた料理を箸から落としてしまった。
雪子さん「生まれ故郷に帰ることにしました。前々から帰ってこい帰ってこいって言われてたんです」
私「・・・」
雪子さん「ごめんなさいね突然のことで。私達も今日やっと決断したんです(猪吉さんの方をちらっと見て)」
私「・・・私なんて言っていいか・・・」
泣けてきた。泣いちゃだめだ今日で最後なのに。でもこらえればこらえるほど涙が溢れてくる。
雪子さん「本当に皆さんには感謝しています。素晴らしい常連さんばかり。私達とっても幸せでしたよ。大切な人たちと季節ごとの節目節目をお祝いできたこと。みんなできのこ祭もやりましたね。ちょっとハプニングはあったけど。それに皆さん紅天を愛してくれた。それが何よりも嬉しい」
猪吉さん「私達はそういう店を持つことが夢でした。皆さん方にかなえさせていただきました。ありがとうございます」
私は子供のように泣いた。声を立てて泣いた。大好きな紅天がなくなってしまう。雪子さん、猪吉さん、せっかく仲良くなった常連の方々。紅天で繋がっていたみんな。ここがなくなったらみんなともう会えないのだろうか。会えないのだろうか。
私「私の方こそ感謝しなくちゃならないんです。美味しいお酒とお料理。たくさん本を読みました。ほんとにほんとに素敵な仲間とも出会えた。紅茸天狗は私にとってかけがえのない場所です。大好きなこのお店を作ってくださってありがとうございます。(涙がこぼれてしょうがない)またお店始めることがあったら知らせてくださいね。ちゃんと・・・」
その時雪子さんが何か料理を出してくれた。ケーキ?
雪子さん「これどうぞ」
私は泣きはらした目でそのケーキをまじまじと見た。何か書いてある。目をごしごしこすったのでぼやけてはっきりしない。ケーキに顔を近づけた。
「April Fool」
!?
2人を見るとにやにや笑っていた。
私はしばらく声を発することができなかった。口をぽかんとあけてさぞ間抜け面だっただろう。
猪吉さん「驚きました?」
私「・・・え、だって今日はまだ・・・」
猪吉さんが時計を指差した。見ると深夜0:10。
私「え、いつの間にこんな時間!?」
雪子さん「ふふふふ」
私「もうーーーー!驚いたなんてもんじゃないですよ!」
雪子さん「やっぱ季節ごとの行事は皆さんとやりたいですから」
私「寿命何年縮まったと思うんですか!あーもう悔しい!エイプリルフールがなければ世界の平均寿命はもっと延びてるはずですよ」
3人で笑った。
あーよかった。よかったよかったよかった!ちょっと悔しかったけど。4/1になってて本当によかった。一年に一度の大嘘祭。
私はそれからお会計を速やかにすませ、終電に間に合う為走って帰った。

<今日の料理>
高野豆腐の鶏挽肉挟み
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散らし寿司
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茄子の煮びたし鰻添え
スペアリブ
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ケーキ
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<今日の本>
「痴人の愛」谷崎潤一郎
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2006年03月26日

無性に料理をしたくなる時があって、今日も料理に挑戦。
本当に料理が好きで、料理上手の人はこんな突発的なことはなく、凡人(料理人から見て)が普段水を飲むように料理をしているのだろう。
私はこの突発性が起こらない限り料理はしないので料理好きとは明らかに異なる。皆さんそこらへんご注意。
しかも私がにわかに作りたくなるものは自分自身食べたいもの。このように私はいついかなる時も自分の欲求のままに行動する。「他人のために作る」そういう文章はいまだ私の中に発生しておらず、だからこそ雪子さんその他もろもろの料理人&主婦を尊敬してやまない。
さて今日の料理は耳。しかもただの耳ではなく変り種を作りたい。それこそが私を料理好きから遠ざけているゆえんであるにも関わらず。
というのも私は突発心がわかない限り料理は作らないので、本格的に料理をこしらえるのは年に4,5回程度である。そのモチベーションを利用して作る料理は自ずと変り種になってくる。何しろその心境に達するのは春夏秋冬各々約1度きり。その士気を野菜炒めや粉ふき芋につかってはもったいない。
だから私がやる気がある時は認知度の低い料理を作ることが8割を占める。せっかく作るなら、とい気持ちが起こるからだ。そしてその料理を無理やり食べさせられる人間がいるわけで、その試食係というのがえらく保守的な人ばかり。それは勿論食のことに関してもだ。そうすると私が作った料理は彼らの口に合わず、結局はそんなに箸をつけれられず余ってしまうものが大半だ。
自分では美味しいと思っているのが、他人には受け入れられない。味覚とはかくもそれぞれ異なるものなのだろうか。ともかく私は自分でも食べられないようなものを作ったことは、人生において一度しかないと豪語できる。その話は長くなるのでここでは省かせていただく。
このよう変わったものを作るし、味もへんてこで食えたモンじゃないものを作る私は料理下手であるという烙印を押されている。自然と私に料理を任せる人間はいなくなるわけで、それが私を台所から遠ざけているゆえんである。
しかし今日はどうしてもネパールの耳を作りたかった。というより自分で食べたかった。
ネパール餃耳とはしばしばこのブログにも登場するモモという和風耳より丸っこいものだ。
私はさっそく挽肉、万能ねぎ、にんにく、しょうが、各種スパイスと野菜、万が一の時のために耳の皮(薄力粉と水で簡単に作れる)を買ってきた。
手をよーく洗ってまずは皮作りからとりかかった。しかし・・・薄力粉が見当たらない。小麦粉すらもなく、あるのは強力粉のみ。薄力粉も強力粉もさしたる違いはないだろうという希望的観測をもって強力粉を使用した。しかし甘かった。強力粉はその名の通り強力な粘りを持ち延棒をもってしてもいっこうに平たくならない。しょうがないので挽肉、スパイスその他もろもろを混ぜ合わせた具を、分厚い皮に収めどうにか封をし蒸し器に入れた。
10分蒸すと書いてあったがそれでは足りない気がしてしばらく放っておいた。すると焦げ臭い匂いがして、鍋のふたを開けてみると水がすっかり蒸発して底が焦げ付いていた。危ないと思い火を消した。幸い耳に損傷はなく鍋が焦げ付いただけだった。自分の耳のように優しく労わって鍋から皿に盛り付けた。
以下がそのネパール耳。市販の皮と余ったタネがもったいなかったので普通の耳も作ってみた。

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IMGP1140.JPG

強力粉の皮は案の定蒸されている間に膨張し、一つ食べるとそれだけで胃がもたれそうなほどボリュームがあった。耳というより肉まん。でも味はまあまあだったんじゃなかろうか。
今回の採点70点。ちょっと甘いかしら・・・。
ちなみにイタリアにも耳料理があるそうだ。その名もオレッキエッテ。オレッキが耳という単語でオレッキエッテは「小さい耳」という意味だそうだ。形はニョッキに似ていると思う。今度西の耳にも挑戦したいが、その意欲が沸くのは夏以降だろう。まだまだ先の話。




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2006年03月21日

鎮花祭

雪子さん「見てくださいこれ」
出された常温の酒を飲んでいると、雪子さんがカウンターに盆栽と思しき鉢植を置いた。桜の盆栽だったのか土の上に淡いピンク色の花びらが散っていた。
私「桜ですか?」
雪子さん「そうなんです。先日購入した桜の盆栽。春うららというんです」
私「桜の盆栽なんてあるんですね」
雪子さん「ええ。店内を春らしくしようと思って購入したのですが、先日花が咲いたと思ったらもう散っちゃって・・・」
私「早いですね。屋外の桜はまだ蕾ですよ」
雪子さん「そうなんです。梅より早く散ってしまいました。これから活躍してもらおうと思ってたのに。それで今日紅茸天狗では鎮花祭をやることにしたんですよ」
私「話詰めの祭?」
雪子さん「ちょっとイントネーションが違うかしら。花を鎮める祭と書くんです」
私「ああ。で、どんなお祭ですか?」
雪子さんの横でグラスを磨いていた猪吉さんが説明してくれた」
猪吉さん「鎮花祭は、もともと疫病祓いとして行なわれていたものです。古来疫病を運んでくると言い伝えられる桜を祓う、鎮める意味合いを持ってます。桜の花びらが舞い散る時、疫神が疫病みを行うのを鎮めるための行事なんですよ」
私「へー。それを今日」
雪子さん「紅茸天狗の桜はもう散ってしまったので」
悲しそうな顔で桜の木を見つめていた。

古来の鎮花祭の慣わしにのっとったご馳走とお酒が振舞われた。
御代を払って店を出ようとすると雪子さんに呼び止められた。
雪子さん「ちょっと待って茸子さん、今日はこれに入ってから帰って下さいね」
そう言って傘のようなものを開いた。それは真っ赤な傘のてっぺんに色々な花で綺麗に飾り付けを施したものだった。
雪子さん「これは花傘というものです。花鎮祭の時この傘に入ると悪霊を取り去って病気にならないという言い伝えがあるんですよ。だからこれに入ってこれからも元気に紅天通いしてくださいね」

<今日の食事>
●赤飯
赤飯.jpg
●おこし
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●わかめと大根の煮物
●乾魚
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●甘酒
●濁酒
●日本酒
<今日の本>
「愛と死を見つめて」大島みち子 河野実
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2006年03月16日

海燕

先日14日は茸祭後初めての紅天だった。みんなと会って何を言われるかとドキドキしてドアを開けたが、店内には予想に反して雪子さんと猪吉さんしかいなかった。
ふたり「いらっしゃいませ」
私「こんばんは。今日は静かですね」
コートを脱ぎながら挨拶を交わした。
雪子さん「みんなあなたにご立腹でもう来てくれないかもしれませんわね」
私「へ?」
雪子さん「お祭いらっしゃらなかったでしょ?」
そうか、この2人は私のレポートを見ていないのだ。どうしよう。あの通り言っても信じてくれないだろうし、いい訳めいていてみっともない。とりあえず素直に謝っておこう。
私「すみませんでした。のっぴきならない事情がありまして急遽参加できなくなってしまいました。みなさんそんなに怒ってます・・・か?」
おそるおそる尋ねてみた。
雪子さん「(手を口元に添えて笑いながら)冗談ですよ。皆さんあの通りからっとした人たちでしょ。それぐらいで怒ったりしませんよ」
猪吉さん「発起人不在でもみんなそれなりにわいわいやってましたよ」
私「そうそう。みんなずいぶん盛り上がってたようでよかったです。お2人も楽しんでいただけました?」
猪吉さん「はい。もちろんです。久々に屋外で騒いでとっても楽しかったですよ」
雪子さん「ほんとに。近いうちまた何か企画してくださいね」

雪子さんもこう言ってることだしまた楽しい企画を考えよう。やっぱ次は紅天お花見会かしら。梅はいつの間にやら満開になっていたので、桜くらいはじっくりその風情を味わっていたい。よし、お花見企画来月早々に企画しよう!

<今日の食事>
根津 海燕より
●セリオトカ(鰊の塩漬けにんにくソースかけ)
●プリヌィ(ロシア風クレープ、鰊を包んで食べる)
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●ビーツのサラダ(赤かぶとポテトのサラダ)
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●シャシリーク(グルジア風羊肉の串焼き)
羊肉.jpg
●グリビーヴスミターニェ(マッシュルームのクリーム煮)
●ロシアワイン赤
●フルーツアイスケーキ(猪吉さんよりホワイトデーご馳走)
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<今日の本>
「壬生義士伝」浅田次郎
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2006年03月14日

茸祭レポートU

みんな私を待っていてくれたようだがしびれをきらして祭は始まった。私が声も発せ無かったので仕方がない。
長机に並べれれているご馳走と屋台料理の美味しい匂いが食欲を刺激した。しかし今私は何に触れることもできないので食べることもできない。拷問に近い。
上映会の時間になり、いくつかの作品が上映された。私も声をたてて笑いたかったがそれもできなかった。それはライブの時間になっても同じだった。
皆が私の不在を訝しがっている。「私はここだよー」と自分では口をぱくぱくさせているつもりだった。誰も気付いてくれない。
結局せっかく作ったきのこ汁は皆にお披露目されることなく終わってしまった。
皆きのこ寺を後にして帰っていく。私はその後姿を見送って寺の台所へ向かった。
きのこ和尚がきのこ汁の鍋の前に立っていた。何をしているのだろうと首をかしげていると、和尚がこちらを振り返った。
「こりゃあんた、今までどこにおったがね?」
え?
「皆心配してたがよ。どこへ行ったがて」
え?なぜ私の姿が見えるの?
「どっか体調でも悪くしたがね?」
自分の手の平を目の前にかざしてみた。見える!横の壁に触れるとしっかりした手ごたえを感じる。
「私、戻ったみたいです!」
「はあ?どっから戻ったが?」
「私今まで消えてたんです。幽霊みたいに姿が見えなくなって声も出せなかったんです」
「ああ?」
「きのこ和尚さん本当なんです。きのこ汁を味見したら急に」
「あっらー。もしかしてあの調味料いれたがか?」
「もちろん」
「もーしかしたら違う包み渡してしまっただがなあ」
「え?」
「いやー透明になる薬があるだがよ。それが入った包みと間違えだがもしれん。ガハハハハ」
しばらくその高笑いに呆気にとられていた。
「でもあんたさんがた、こまし茸は食べなくて正解じゃがよ。あれを食って幸せになった者はおらんだが」
「でも、好きな人にこまし茸食べさせれば相思相愛じゃないですか。幸せですよ」
「あんたトリスタン・イズーの話知らんがか?相思相愛全てが幸福とは限らんだがよ。へたな相手に惚れてしまったら、あんたさんどうするだがね。こまし茸はそんじょそこらの媚薬とはわけが違うだがよ。惚れたが最後地獄の果てまで惚れぬいてしまうおっそろしいきのこだがな」
きのこ和尚の口からまさかトリスタンの名前がでるとは思わなかったが、確かにハンチに地獄の果てまで惚れ抜いても私は幸せになれないだろう。でもただ盲目に誰かを好きになれたらそれはそれで幸福な気もする。空っぽよりはハンチにでも恋したほうが案外人生楽しいかもしれない。

<今日の食事>
池袋 ナマステカトマンズより
●スパイス・ポテトサラダ
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●タンドリーチキン
●モモ(ネパール風しゅうまい)
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●マトンのクルチャ(マトンの挽肉入りナン)
●干し野菜のカレーとプレーンナン
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●チャン
●赤ワイングラス×3
<今日の本>
「ナラタージュ」島本理生



 なめおさすらい日記
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2006年03月11日

茸祭レポート

茸祭当日

料理を作らなくてはいけなかったので、私と岸夕子さんは10:00にはきのこ寺に到着していた。
私が顔を知っている紅天仲間は蛇子とハンチ以外は人妻コメットさんだけだったので、当然彼女の顔が明らかになったのは今日が初めて。
きのこ和尚への挨拶を終え、寺の台所においてあるテーブルに、きのこが入った風呂敷包みを広げていると彼女が現れた。
「茸子さんこんにちは」
紅天でよく見かける女性だった。
「あなたが夕子さんだっんですか。今日はありがとうございます。おいしいきのこ汁作りましょうね!」
紅天仲間と昼間顔を合わすのは初めてで、最初違和感があったものの。お互いすぐに馴染むことができた。

ビタミンを壊すぬように、水洗いはせず濡れ布巾を使ってきのこを拭く作業に30分はかかっただろうか。きのこ和尚からいただいたこまし茸は茎が太いしめじに似ていた。しかし笠はほんのり朱を帯び、それが恋をした少女のほっぺみたいだった。そんなことを考えていると舞茸さんが料理の助っ人に来てくれた。なんと彼女調理師免許まで持っているそうな。意外外や意外!
大きいきのこは適当な大きさに切って、小さいものはそのまま沸騰しただし汁に入れていった。合わせ味噌で味を調えしばらく煮込む。
他の料理に取り掛かろうとしている時に第二軍、屋台係りの面々がやってきた。

「おっいい匂い!あ、茸子さん!こんちは!」
ん?この威勢のよさは・・・
「もしやひょうたんから駒さん?」
「あったりー!」
「ほっほっほっ。さすが茸子さん。では私は誰かおわかりかな?」
「その喋り方湖南さんですね?」
「お見事」
「それじゃあなたは不知火の仁五郎さん!」
「そうです。こんにちは」
そう言って湖南さんの左隣にいる男性が照れ笑いを浮かべた時、台所の入り口の方で甲高い声が聞こえた。
「わー大きい鍋!」
皆いっせいにそっちへ振り向いた。
「こんなのどこで見つけてきたんですか茸子さん」
「絵はがき坂さん?」
「はい。そうですこんにちは」
これで屋台陣は全員そろった。皆紅天でよく見かける顔だ。

屋台陣は庭に屋台を組立、それぞれ料理作りにとりかかった。
仁五郎さんのきのこ焼きそばはきのこ:そば=6:4くらいでそれはそれで美味しそうだった。
「茸子さん、この焼きそばソースはそんじょそこらのものとは違うんです。数十種類の野菜と肉をブレンドしてるんで、非常にこくがあります。この任を命じられた時からソースは自家製にしようと決めていました」
「手作りソース!わー!通りで匂いから違うと思った!きのこたっぷりなのもいいですね」
「きのこ焼きそばってーより焼きそばきのこだな」
ひょうたんから駒さんが横槍をいれてきた。
「茸子さん、おいらのきのこ酒も見てくれよ」
そう言って大きなひょうたんから紙コップに酒を注ぎ始めた。
「さるのこしかけ、めしまこぶ、椎茸、霊芝にアガリクス。そいつらがさこの酒に溶け込んでるってぇわけだ」
差し出された紙コップを受け取った。
「うまいよ。試しに飲んでみてくれよ」
「あら、空きっ腹で大丈夫かしら」
「そんときゃ介抱してやるさ」
「それは頼もしい」
くいっと一口飲んでみた。その美味しさに感動してしばらく声が出せなかった。
「おいしい!えー何これ初めて飲む味!味わいとしてはひれ酒に近いですね。きのこ独特のだしがきいてる。きのことお酒がこんなに合うなんて知りませんでした」
「だろだろ。いっぱい作ってきたからみんなにたんと飲ませてやるんだ」
「みんなお酒好きだからこのひょうたん10本は必要ね」

きのこ酒のとなりから香ばしい匂いがただよってきた。湖南さんのきのこの串焼きだ。
「茸子さん、きのこの串焼きは塩が命ですぞ。この塩手に取ってごらんなさい」
ヴィクトリア調のソルトケースを渡された。そこに詰まっているのは真っ白な塩。よく見ると普通の塩より粒が大きい。
「ミネラルたっぷり500万年前の塩です。素材の味を生かすも殺すも塩次第。これは絶品ですぞ」
「この塩、ちょっと舐めてみていいですか?」
「どうぞどうぞご自由に」
手の平に塩粒を出し右手の人差し指につけてなめてみた。
「あ、本当に普通の塩と違います!ただしょっぱいだけじゃなくて、かすかに旨みを感じます。早く食べたいわ。この塩で味付けしたきのこの串焼き」

その隣では絵はがき坂さんが小麦粉や卵をボールにあけてクレープの生地作りをしていた。
「茸子さん、生クリーム泡立てるの面倒だったから出来合いのクリーム買ってきてしまいました。すみません」
てへっと出した舌がかわいかった。
「生クリームは泡立ててるだけで祭が終わってしまいます。出来合いのもので正解」
「でもカスタードクリームはちゃんと作ってきましたよ。カスタードクリームに目がないもので」
「私もカスタードクリーム大好き!絵はがき坂さんの手作りカスタード楽しみだわ」
「カスタードクリームなら小さい時から作ってるから自信あるんですよ。それと今回はエリンギを細かく切ってクリームにしこませてあるんです。エリンギはくせがないからお菓子にも使えるんじゃないかと思って」
「エリンギクレープ?それまた斬新なアイディアですね」
「たっぷり食べてくださいね茸子さん」

13時15分も前になると紅天仲間は続々ときのこ寺に集まってきた。夕子さんと舞茸さんに料理を外に運んでもらってる間、私は煮込んでいた茸汁の様子を見に行った。
良い感じに煮込まれている。
「よし、こんなもんでいいか」火を止めた。
「あとはこれこれ」ポケットから先ほどきのこ和尚からいただいた五角形に折られた包み紙を取り出した。なんでもきのこ寺に代々伝わる秘伝のきのこ調味料だそうな。きのこ汁の仕上げに入れるとよいと言われた。
包みを開けるとパブロンのような色の粉が入っていた。それをさらさらときのこ汁に混ぜてまんべんなくかき混ぜた。どんな具合か小皿にとって味見してみると、じっくり煮込んだ甲斐あってか、和尚の調味料のおかげかとてもおいしく仕上がっていた。
外がだいぶにぎやかになってきている。きのこ汁の出番は最後の方なので鍋はそのままにして私も寺の外に出た。
みんな見たことある人ばかり。蛇子とハンチがちょうど石段を上ってくるところだった。猪吉さんと雪子さんは5分咲きの梅の木の下できのこ和尚と話をしていた。私は2人に挨拶をしようと思いそちらへ足を向けた。すると前から舞茸さんがやってきたのが見えたので私は軽く微笑んで声をかけようとした。しかし声が出なかった。おかしいなと思って手をのどにあてようとしたが手が喉に触れることができない。ただ空を切るだけなのだ。
そうこうしているうちに舞茸さんが私の横をすっと通り過ぎて行った。声くらいかけてくれてもいいのに・・・。通り過ぎた彼女の後姿に「ちょっと待って」と言いたかったがやはり声が出ない。そして更なる驚愕が私を襲った。「待って」と彼女の方に差し出した自分の腕が視界に入らないのだ。これはどういうことかと私は自分の体をに目をやった。何も見えない!姿が見えないのだ。
手を自分の顔に当ててみた。やはり触れることができない。私はあわててトイレに駆け込んだ。鏡に何も映らない。そして何にも触れることができない。まるで気体になったようだ。しかし顔や足や手の感覚はある。
試してみると机も、壁も人すらも通過してまう。幽霊にでもなったみたいだ。これはいったいどういうことだろう。 つづく

<茸祭の料理 〜岸夕子さん、舞茸さんありがとうございました〜>
きのこ鍋
kinokonabe.jpg
きのこと牛サイコロステーキ
サイコロステーキ.jpg
きのこと若鶏の赤ワイン煮
若鶏.jpg
エリンギとサーモンのホイル焼き
マッシュルームとポテトのグラタン
きのこや風オーブンオムレツ
オムレツ.bmp
エリンギとマイタケのフリッター
フリッター.gif
サ−モンときのこのカルパッチョ
サーモンカルパッチョ.jpg
豆腐ときのこの和風サラダ(旬)
サラダ.jpg
きのこのマリネ
マリネ.jpg
きのこのあんかけ豆腐
きのこあんかけ.jpg
キヌガサダケの海鮮蒸し
椎茸の包揚げ
きのこ三種の串揚げ
きのこのチーズ焼
椎茸の蒸し餃子
蒸k鵜子.jpg
豆腐ハンバーグきのこソース
きのこコロッケ
きのこコロッケ.jpg
きのこのガーリックチャーハン
にんにgu飯.gif

posted by pikkumyy at 21:02| Comment(20) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

お詫び

皆さん・・・茸祭大変盛り上がっていましたね。私は今きのこ寺から戻ってきました。
舞茸さん、岸夕子さん、私確かに料理作りの時はいましたよね。そこらへんは舞茸さんの発言からも皆様わかっていただけるかと思います。
しかし祭開始直前なぜか私の姿が消えてしまい声を発することもできませんでした。透明人間をもっとひどくしたような感じです。
皆が楽しんでいるのに私だけそこに混じれずなんとも歯がゆい切ない気持ちでいっぱいでした。
せっかくのお祭天気だったのに・・・。週間予報では今日雨か曇りだったんですよね。それが皆の祈りが通じたのか今月一番の気持ち良い陽気で。朝ルンルン気分できのこどっさり携えてきのこ寺まで行ったのに。そして料理作ったのに・・・。本番で姿が消えてしまったなんて。「私はここよここよ」って口をぱくぱくさせても誰も気付いてくれなくてほんと悲しかったです。
それでもお祭の一部始終はちゃんと見てました。司会進行、本当は私の務めだったのに申し訳ないです。本当に本当にご迷惑おかけしました。
posted by pikkumyy at 17:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月08日

茸祭のしおり

例年より寒い冬も終りに近づき、土もようやく『温めスターと』のスイッチが入ったように思われます。しかし三寒四温というよりは三温四寒の感が未だ色濃い今年の初春、まだまだ鍋、熱燗、中華まんが恋しい夜が幾夜かありそうです。
思えば皆さんと出会ったのは冬真っ盛りの年の瀬でした。どうなることかと気をもんでいましたが紅天レポートも早三ヶ月目を迎えようとしております。それもこれもひとえに皆様の紅天への偏見とプライド・・・じゃなくて、変現とプラクシス(が適切?)のおかげです。もぐらの穴より深く感謝しております。
つきましては、無事皆で季節の移り変わりを向かえることができたお祝いに、茸祭を開催したいと思います。各種催し物があります。そして目玉企画「こまし茸食べてあなたに一目惚れ」のきのこ汁は私自ら大鍋で煮込むつもりです。お手伝いしていただけるかたおりましたら一声かけてください。

日時:3月11日(土)正午より 雨天決行
場所:きのこ寺 
持物:マイ・箸、皿
きのこ和尚へのお布施(茸胞子一封)
   
〜祭のプログラム〜
13:00 祭開始の乾杯
      紅茸天狗の歌斉唱
     (歌詞は別項参照 歌えない人はいないはず)
      13:00ちょうどに乾杯しますので
      それまでにお越し下さい

      ご歓談
      屋台料理をお楽しみください
     (屋台については下記参照)

13:30 自主映画上映会
       「愛と哀しみの笑い茸」 
         監督・脚本 伊良子
         出   演 秘薬調剤薬局
               舞    茸
               人妻コメット
               岸  夕 子

14:15 終
      

14:30 紅天ライブ
      出場者には干椎茸1年分と
      きのこ寺への宿坊優待券を進呈します
      審査員は雪子さん、猪吉さん、きのこ和尚

15:00 茸子特製こまし茸入きのこ汁を食す会
      〜こまし茸食べてあなたも一目惚れ〜
      ※きのこ和尚にかけあったのですが、
       こまし茸は貴重なきのこなため一つし
       か譲りうけることができないようです。
       数種類のきのこを煮込んだ鍋の中に一つ      
       だけこまし茸が紛れています。誰に当た
       るかは食べてからお楽しみ。当たりを      
       ひいた方は食べた後一番初めに見た異性
       に一目惚れしてしまいますが文句いいっ
       こなしです。

16:00 終了

(屋台)
湖南さんの「きのこの串焼き」
不知火の仁五郎さんの「春きのこの焼きそば」
絵はがき坂さんの「エリンギクレープ」
ひょうたんから駒さんの「ひょうたん入きのこ酒」

<今日の食事>
神楽坂 アガディールより
●ティンリンティット(レンズ豆のサラダ)
●鶏のシガール(鶏のパイ包み焼き)
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●羊肉のタジン
●野菜と牛肉のクスクス
IMGP1123.JPG
●赤ワイングラス
<今日の本>
「福音の少年」あさのあつこ続きを読む
posted by pikkumyy at 19:34| Comment(75) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月04日

タンバヤン

昨日は楽しい雛祭。紅天は案の定甘酒の香りに包まれていた。
カウンター脇には桃の花とこぢんまりしたかわいらしいお雛様とお内裏様が飾られていた。
桃の節句にちなんでいるのか、その時かかっていた曲は竹内まりやの「不思議なピーチパイ」。
猪吉さん「はい、雛祭スペシャルカクテル、三人官女の桃の香吐息」
目の前におかれたのはミルキーイエローのお酒だった。ホウィアトキュラソーに甘酒を少量混ぜ、そこに白鳳、白桃、黄金桃という3種の桃のジュースを混ぜたカクテルだそうな。甘酒入カクテルなど聞いたこと無かったのでおそるおそる口へ運んだ。これがまた意外においしい!リキュールが使われていないので甘ったるさもなく、その濃厚な色合いに反してさわやかなカクテルに仕上がっている。それだけならどこにでもある普通のカクテルになってしまうところ、甘酒をブレンドすることで雛祭っぽい味わいをつくりあげている。
私「猪吉さん、これおいしい!」
猪吉さん「ありがとうございます。先月からブレンド率などを研究してた甲斐があります。
今日はこれ以外にも雛祭スペシャルメニューがありますんで楽しみにして下さい」

BGMは筋肉少女隊の「さらば桃子」。こんな曲までかかるとはさすが桃の節句。
「気をつけろ桃子が落ちてくるぞ!すごい速さで少女が落ちてくるぞ!お前らの頭の上に落ちてくるぞ!家でじっとしているんだ!気付かぬふりをしていろ!」

猪吉さんの言ったとおり今日の締めくくりは雛祭スペシャルデザートだった。真っ白なお皿に淡い桃色、白、緑が美しい菱餅風羊羹と桃大福。羊羹の桃色の部分は苺味。よく見ると苺のつぶつぶが見える。白は牛乳、緑は抹茶。これが3段重ねの菱形になっていて、お箸でてっぺんからさっくり切り、桃白緑を一遍に口にいれる。苺抹茶ミルクの組み合わせならそこらの甘味処にありそうだが、羊羹の舌触りが3味と重なることによって恍惚感を伴う美味しさが脳へ伝えられる。
次に桃大福。これは苺大福の桃版。丸くくりぬいた大ぶりの白糖とあんこが桃色のお餅にくるまれている。大福のかわも全て手作りだそうな。甘さ控えめの大人の和菓子、美味しくいただきました。

さらに曲はすすみ「恋は桃色」へ・・・。「お前の中で雨が降れば僕は傘を閉じて濡れていけるかな 雨の香りこの黴のくさみ 空は蛇色恋は桃色」ん?蛇色!?なんか違うような・・・。

雪子さん「さっきここにいらしたお客さんからうかがったんですが、今度茸祭があるそうで」
雪子さんのこの一言から茸祭の話題でもちきりになった。
客A「あれ、雪子さんもうご存知でしたか。今紅天仲間の間では茸祭の話題が熱いのですよ」
客B「誰からきいたの?」
雪子さん「(ちょっと考えてから)陽気でからりとした下町男性っぽいかたから」
むむ、もしや・・・。
雪子さん「それで、いつなんですか茸祭って?」
客A「そういえばいつなんだろうな。聞いてないな日程は」
客B「話だけが勝手に進んでる感じよね」
確かに・・・。
突然すみっこにすわっていた蛇子が口を開いた。
蛇子「ジューイチ」
雪子さん「じゅういち?」
猪吉さん「11日ですか。来週土曜ですね」
3月11日か。土曜日だし。屋台出すにはいいかも。
きのこ和尚もいつでもいいと言ってくださったことだし、計画を練るにもちょうどいいかな。
11日で決定!
BGMは「桃色吐息」。

<今日の食事>
上野 タンバヤンより
●スパニッシュサラダ
●豚肉レバーと野菜の炒め物
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●エビのピリ辛甘酢あんかけ
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●フィリピン風春巻き
●フライド・ティラピア
●パッシド・ビーフン
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●ひな祭デザート
●ひな祭カクテル
●レモンサワー
●テキーラ・ショット
<今日の本>
「錦繍」宮本輝
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2006年03月01日

月の庵

ハンチ蛇子物語 つづき

春が終り梅雨に入いった。その頃になるとヘビコはすっかりハンチ家族の一員のようだった。ヘビコはハンチの行くところにはどこでもついていこうとした。マチもヘビコが気に入り、多少変わったところがあるものの、本気でハンチの嫁にしたいと考えるようになっていた。

ある雨の日、ハンチはヘビコと一緒に食料の買出しへ出かけた。いつもはマチが行くのだが季節の変わり目のせいか数日前から風邪を引き寝込んでいた。
家を出るときハンチはマチの赤い傘をヘビコに渡した。ヘビコはきょとんとしただけで傘を受け取ろうとしなかった。
「雨降ってるだろ。これさせって」
「いやです。さしません」
「・・・かっぱ派なんか?」
「かっぱも着ません。雨に濡れて行きます」
「外見てみろ。小雨や霧雨じゃないんだぞ。ずぶ濡れんなって母ちゃんの二の舞だ」
「風邪はひきません。濡れるの好きです。ハンチも濡れてみればわかる」
「そうだな。新しいハンチングがびちょびちょになって、俺の天パが雷様よりひどくなるってことはわかるかもな」
「ハンチ雷様?」
ハンチはちょっと赤くなった。
「なんでもいいからこれさせ!ささないなら家にいろ!」
ヘビコの顔が一瞬泣きそうになった。
「わかりました。傘さします。帰ったら一人で雨浴します」
「雨浴?初めて聞いたな。まあいいや。雨浴は一人でやってくれ。ほれ早く行くぞ」

2人は傘をさし、並んで歩いた。ヘビコは傘を持ってない方の手の平を傘からだして雨にf触れていた。
「ハンチは雨に濡れるの嫌いですか?」
「好きなやつはお前くらいだ」
「私の仲間たちはみんな雨が好きです。雨の日は必ず雨浴をします。そうやって火照った体を冷まします」
ハンチは立ち止まってヘビコを見た。ヘビコも足を止めた。
「・・・ヘビコの仲間ってさ・・・」
ヘビコは首をかしげた。
「いやなんでもない」
そう言ってハンチはまた歩き始めた。ヘビコもハンチの後を追った。

しばらくしてハンチがまた口を開いた。
「そういえばお前初めて会った時自分を踏んだ奴を見つけてなんやかやって言ってたよな」
「はい。私を踏んだ人を見つけないと私は私の世界に帰れません」
「お前の世界ってなんなんだ?」
「私が生まれたところです。私が自分の姿でいられるところです」
それをヘビコの故郷であるとハンチは受け取った。そして『自分の姿でいられる』という言葉の意味を『自分が自分らしくいられる』とい意味で捉えた。
「お前まだ自分をふんづけたやつ探してるのか?」
ヘビコはそれまで雨粒に向けていた視線をハンチの背中に移した。
「お前やっぱ帰りたいんか?」

つづく

<今日の食事>
月の庵より
●じゃこと水菜の京風サラダ
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●蟹とアボカドのタルタルソース
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●豆腐とペンネの白味噌カルボナーラ
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●蟹チャーハン
●生オレンジ&レモンサワー
●グラス赤ワイン
●ヴィータ・ローザ(薔薇焼酎 ロック)
●白髭(ごぼう焼酎 ロック)
<今日の本>
「ハルカ・エイティ」姫野カオルコ
posted by pikkumyy at 21:25| Comment(20) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月25日

マヌエル・コジーニャ・ポルトゲーザ

昨日の紅茸天狗は荒川静香の金メダル獲得で大いに盛り上がっていた。
福岡から戻った猪吉さんはお祝いのカクテルを次から次へと作って皆にふるまっていた。カクテルは全て金に由来するものばかり。
ゴールデン・フィズ、ゴールデン・キャデラック、ゴールデン・ドリーム、ゴールデン・マルガリータ、タヒチアン・ゴールド等等。
先日私が「優駿」を読んでいたことを思い出してくれたのか、私には食事の締めくくりとしてゴールデン・スリッパーを出してくれた。
カクテル以外にも、その日出されたお酒は金粉入りのものばかり。
雪子さんは雪子さんで金メダルプリンなんてのを作ったようで、それもデザートとしていただいた。カボチャのプリンなので見た目はほんとに黄金色。しかもこれまた金粉入り!プリンにまで入れてしまうか!?と少々びっくりしました。でもお味最高!
皆よほど嬉しかったんですね。

<今日の食事>
渋谷 マヌエル・コジーニャ・ポルトゲーザより
●お野菜と豆の煮込み
豆.jpg
●海老のボイル ポルトガル風
海老.jpg
●ポルトガル風ゆで野菜
野菜.jpg
●バカリャウのソテー 漁師風(バカリャウ→鱈の干物)
野菜2.jpg
●イカ墨のリゾット ポルトガル風
●赤ワイン(ポルトガルワインDOM FREITAS)
●ゴールデン・スリッパー
●黄金のかぼちゃプリン
<今日の本>
「蛍川」宮本輝
posted by pikkumyy at 08:06| Comment(23) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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