2006年01月03日

京町屋

昨晩、新しいコートを着て今年初の紅茸天狗へ向かった。
開店1分前に到着。
一番のりだった。
ドアノブの札を「閉店」から「開店」に変えに来たバーテンに新年の挨拶。
「明けましておめでとうございます(深々とおじぎ)」
「おめでとうございます。いらっしゃいませ(中へ招き入れる)」

店内は相変わらずの雰囲気。
正月だからといってそのような装飾もなく、女店主もいつものごとくカウンター内で料理を仕込んでる。

私が本を頼んでからちょっとすると、外から階段を下りてくる足音が聞えた。
いつも無反応で無表情な女店主が、その足音が近づいてくる入り口に目を向けていた。
そして急に店の奥へ消えてしまった。
立ち去る前の一瞬、バーテンへ目で何か合図を送ったようだった。

足音が止むと同時に入り口のドアが開いた。
入ってきたのは背が高く、やせ気味の男性だった。
ケーブルニットの黒いハンチングとサングラスが怪しい雰囲気。

男は入り口に一番近い席についた。
バーテンは注文した本を私に渡すと男の方へ向かった。
なんとなく気になったので、読書するふりをして横目で彼らのやりとりを見ていた。
どうやら注文をとっている様子はない。
2,3分ごにょごにょ話しただけで男は出て行ってしまった。
それと同時に新しい客が入ってきた。
結局彼らの話を聞き取ることができなかった。
新しい客が席につくと女店主はカウンターに戻ってきてまた仕込みにとりかかった。

なんか怪しい・・・

「天狗男様

明けましておめでとうございます。
今年もこの紙上であなたとたくさんの言葉を交わせたらと思います。
お正月はいかがお過ごしですか?
本読んでますか?
お酒飲んでますか?

私が今日注文した本は川上弘美の『いとしい』です。
川上弘美ワールド健在です。
普通の世界の日常のお話と思いきや、いつの間にやらファンタジー界へ突入。
こんな一文がありました。

「君は山の上の火で暖まることのできたあの少年みたいだね」

あの少年とは「寒夜に着物を碌につけず火による暖もとらず風の吹きすさぶ山頂で明か」した少年です。
ただ、彼は一つ向こうの山の頂上に火を焚いてもらったそうです。
その火を見つめて暖かさを想像するために。

天狗男様に質問。
あなたはそれほど楽しい心境でない時に楽しいことをリアルに想像し、それによって本当に楽しくなれますか?
それとも逆に虚しくて耐えがたくなりますか?

<今日のメニュー>
池袋 京町屋より
●ぷりぷり海老の湯葉春巻き
IMGP1034.JPG
●ぷりぷり海老のマヨネーズ炒め
IMGP1033.JPG
●できたて濃厚有機豆腐
●フルーツたっぷりサラダ
IMGP1036.JPG
●シークワーサーサワー
●もろみ酢サワー
●鶯宿梅(ロック)
●グラスワイン(チリ・カベルネソービニョン)
<今日の本>
「いとしい」川上弘美





posted by pikkumyy at 09:49| Comment(10) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
紅茸子さん
天狗男さんとばかり交換日記しないでよ。ちゃんと読んでくれてんの?怪しい男、心あたりあるけど今日のところは教えてやんないよ。返事書いてくれたら教えてやってもいいけど。
Posted by ひょうたんから駒 at 2006年01月03日 22:07
紅茸子様
川上弘美といえば「此処彼処(ここかしこ)」自分の場所についてのエッセイだ。特に名古屋五色園が出てくるなんて知る人ぞ知る場所。作者の感性の鋭さに感服だ。
Posted by 考古堂 at 2006年01月03日 22:18
ひょうたんから駒様

今までお返事できず申し訳ございませんでした。
紅茸での二時間はあまりに早く、本読んで、食事して、お酒を飲んで、天狗男さんにメッセージを書いているとあっという間に時間が過ぎていくのです。
ところで、ひょうたんから駒さんもこの店で怪しい男を見たことがあるのですか?
やはりあなたから見ても怪しい人でしたか?
Posted by 紅茸子 at 2006年01月04日 08:35
紅茸子さん
やっと返事書いてくれてあんがと。新年あけましたって感じ。
紅天に来る人って結構みんな怪しいでしょう。
例の人、タバコ吸う時マッチ使ってた。今時いないでしょう、マッチ使いなんて。この店に来ている人達、結構怪しい人達というかどこか可笑しい人だよね。舞茸さんなんてさ、鍋鍋っておばさんくさいと思えば結構かわいいし。人妻コメットさんなんてお手玉の天才。紅茸子さんだって結構怪しい。
Posted by ひょうたんから駒 at 2006年01月04日 10:39
紅茸子様
紅茸子さんて、ひょっとしていつもノートわき目も振らず書きこんでいる人かしら。ノートから顔まで5cmくらいのところで一生懸命書いていて、棟方志功さんみたいと思っているひとがいるの。まん丸目がねかけてる?ちがってたらごめんなさいね。ひょうたんから駒さんは私のこと見たようにいってるけど、さぁどうかしら、私も謎の女なのよ、ふふふ、駒ちゃん。
Posted by 舞茸 at 2006年01月04日 10:46
明けましておめでとうございます。
今年初めて、そして2回目のお便りになります。紅天を今年も意味探し・夢を追っての旅の宿にしたいと思います。紅天の皆さんお世話になります。
追伸:私も怪しい人見ました。靴音がとても印象的だったので覚えてます。
Posted by フォーレ at 2006年01月04日 11:17
昨日ラジオからピーター・ポール&マリーの”五百マイルも離れて”♪が流れてきたんですよピンキー(今陽子)のNHKFM番組でした。
Posted by 伊良子 at 2006年01月04日 11:57
紅茸子さん
ケーブルニットの黒いハンチングにサングラス男。わしら渡世人仲間じゃおまへん。ここの出入りの神田古本屋の親父にしちゃサングラス姿なんて見たことないし、最近ちょくちょく見るようになった按摩男かもしれまへんな。
Posted by 不知火の仁五郎 at 2006年01月04日 13:38
紅茸子様
こんなやつでなかったですか?
http://www.hat-hat-hat.com/hunting.htm

Posted by 紅天中 at 2006年01月04日 20:19
紅天中様

もっと年寄りでした。
今日の紅天レポートは明日アップします。
Good night and sweet dreams★☆☆
Posted by 紅茸子 at 2006年01月04日 22:50
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