2006年05月10日

異こく屋

紅茸子様

七色のきのこが、既に彼女の手に渡っていたとは思いもよりませんでした。
彼女はあれをどうやって手に入れたのでしょう。彼女にそんな支払能力があるとは考えられません。とても不思議です。
そしてあの使い道も甚だ疑問です。あれは彼女こそ使うべきもの。なぜ柏餅なんかにしこんで、他人の手に渡るようにしたのか全くの謎です。
今紅茸天狗はハンチ、蛇子の話題でおめでたい雰囲気ですが、私はそれを祝う気にはなれません。むしろ腹立たしい。こんなことを言ってはよくないとわかっています。
しかし私が彼女のためにどんな思いで世界中駆け回っていたか。半ば血を吐きながらきのこを探していたか。彼女は知っているはずなのにあえて踏みにじった。そうとしか思えません。
蛇子が子供を授かることができたのは、確実にあのきのこのによるものです。それ以外に半蛇人間が普通(ではないかもしれませんが)の人間の子供を身篭るなんてあり得ません。そうです。七色のきのこは不可能を可能にするきのこ。そしてあのきのこはこの世界に残っている最後の一つでした。
近年ラップランドの永久凍土の地中からこのような内容が書かれた古文書が発見されました。その伝説はエジプト文明より古く、まだこの世が様々な世界と繋がっていた時代に遡ります。
「ポホヨラの釜で焼かれし茸の燃え殻、天上へと立ち昇り狐火の国へと吸収されけり。
狐火の国からの使者、地上へ降りたちし時、狐火に染められしかの茸をポホヨラの女王に献上したり。
使者曰く、この茸ある限りポホヨラ常しえに繁栄し、その女王に栄耀栄華、不老不死もたらさむ。しかしこれ失いし時、地上のあらゆる厄災がこの国に流れ込み、永遠の闇が訪れむ」
ポホヨラとはフィンランドの叙事詩「カレワラ」に登場する国の一つと同じ名前です。
この国はサンポという富をもたらす呪具を失い貧困に陥ります。そしてこの国の最高権力者がロウヒという腹黒い女です。
「カレワラ」はただの叙事詩として世間に知られていましたが、この古文書が発見されてから実話だったという説が浮上しています。そして使者が献上した茸こそサンポだっのではないかというのです。
その後様々な研究が短期間でなされたのですが、世界各地に七色茸の伝説があることがわかりました。それらの伝説によるとそれを所有していた国は間違いなくポホヨラと同じ運命をたどっています。つまり最終的には貧しさのため滅亡する。
そんな危険な茸をなぜ雪子さんに?と思うかも知れませんが、うまい使い方があるのです。彼女はどうやらその使い方まで知っているようです。
ちなみにあの七色の茸、皆さん虹と関係があると思ってるようですが、実は虹ではなくオーロラです。フィンランド語でオーロラは「revomtuli(レヴォントゥリ)」狐の火という意味です。

天狗男
<今日の料理>
池袋 まかふしぎDINING異こく屋より
●アボカドとお豆腐の味噌グラタン
●豆腐よう
●パリパリラーメン大根サラダ
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●木の子とチーズのオムレツ バジルソース
IMGP1206.JPG
●サイコロとんかつ
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●いけぶくろうワイン
●普通の赤ワイングラス
●レモンサワー
<今日の本>
「パレード」川上弘美
posted by pikkumyy at 21:28| Comment(9) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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