2006年01月30日

PAZOO

昨晩紅天へ行ってノートを開いてみると天狗男さんからは短い返信がきていた。
「茸子様

 旅へ出ます。
 帰りはいつになるかわかりません。
 それでもまた戻ってきます。
 茸子さんと紅天でお会いすることを楽しみにしています。

 天狗男」

旅に出るというのは本当だろうか。
なんとなく彼は紅天の秘密にせまるのを避けている気がする。
まあまた帰ると言ってることだし気長に待とうと思う。

<今日の食事>
PAZOOより
●石田さんちのトマトサラダPAZOO風
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●自家製パンチェッタのフリッタータ(ベーコン入りオムレツ)
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●ペスカトーラ(海の幸のピザ)
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●ハウスワイン赤(デキャンタ)
<今日の本>
「熊谷きよ子最後の旅」ねじめ正一


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2006年01月29日

つづき

蛇子のつぶやきはまるで呪文のようだった。
「ロバノミミロバノミミロバノミミ・・・」
蛇子はひたすら繰り返す。
と、今度は雪子さんに視線を移し同じことをつぶやき始めた。
雪子さんはゆっくり顔をあげしばらく蛇子と見つめ合っていた。
雪子さんの表情が曇った。それは怪訝というよりむしろ怯えに近い気がした。あんな表情の雪子さんを始めて見た。

雪子さんと蛇子と私の間に不穏な空気が流れ始めていた。とその時店のドアが開き、新しい客が入ってきた。私達はその場の空気から逃れるようにそちらに目をやった。見ると老人が2人入り口に立っていた。明らかに双子だ。
猪吉さんの「いらっしゃいませ」という声が蛇子の呪文を消してくれた。

「申し訳ございません。ただいま混みあっておりますのでもしよろしければそちらで    お待ち下さい」
と猪吉さんは入り口横に置かれている低いスツールに手の平を向けた。
双子はそれが聞こえたのか聞こえなかったのか、片割れが猪吉さんと雪子さんを指差してこんなことを言った。
「おや、あんたらも双子かい。いやー奇遇奇遇。まさか同じ双子が営む店だったとは!」
店内にいた全員がそれまでとっていた行動を中断し、双子とカウンターの中の2人を見比べた。食事の音、雪子さんが料理をする音、猪吉さんがグラスに酒を注ぐ音、本をめくる音、それまで私達が立てていた全ての音がやんだ。その時初めて店に流れている曲がジェーン・バーキンの「ジュテーム・モア・ノン・プリュ」であることに気付いた。

雪子さんの顔が青ざめていた。
突然猪吉さんが笑い始めた。「私達双子に見えますか?」
双子「どうみても双子じゃあないか。ふむ、歳が離れた双子か。珍しいのお」
双子は真面目くさった顔でそんなことを言った。
猪吉さんはさらに大声で笑った。客たちも双子の冗談だったのかと安心し猪吉さんの笑いに乗じた。しかし私は笑えなかった。なぜならあの双子は「ラビット病」の登場人物だったからだ。あの物語にも今のようなエピソードが書かれていた。

私は雪子さんに目をやった。彼女も笑っていなかった。さっきより顔色が悪い。大丈夫かと声をかけようとした時蛇子がスツールからおりて立ち上がった。
「オウサマノミミハロバノミミ」彼女は雪子さんに向かってそう言った。いまだ笑っているほかの人たちに、その声は聞こえなかっただろう。蛇子はカウンターにお金を置いてそのまま店を出て行った。




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2006年01月28日

ART SPACE

久々の紅天は相変わらずの大盛況。
10分ほど待っているといつもの席が空いた。隣は蛇子さん。
猪吉さんが出してくれたティオペペを啜りながら読みかけの「ラビット病」を注文した。

この本は、破天荒だけど天涯孤独な少女、ゆりと彼女にべた惚れのアメリカ人の恋人、ロバート(通称ロバちゃん)との物語である。
物語の中に「耳」と呼ばれる食べ物がしばしば登場する。
これは2人の間の隠語なのだが、この「耳」の描写が実にうまく(単にお腹が減っていてそう感じただけかもしれないが)、ゆりが「耳」をじゅうじゅう焼くシーンを読んでいて自分もそれが食べたくなってきた。

私は葛藤していた。
「耳」が食べたいがために紅天を出て近くの中華飯店に入るか、それとも久しぶりの紅天で雪子さんの料理をいただくか。
その時すでに八割がた「耳」に心が占められていたのだが、紅天ファンの自分が「耳」ごときのために他の店へ赴くことが許せなかった。
紅天でのひと時を大切にしたいと思いつつも「耳」に支配されゆく自分。
蛇子の耳にまでかぶりつきたくなってきた。

あー耳、耳、耳、今夜は耳を胃にいれない限りは眠れん!と思い席を立とうとしたその時、雪子さんが私の前に料理を出した。
しまったー料理を出されてはもう途中退席は許されん!
優柔不断な自分がつくづく嫌になった。

ところが出された皿を見て驚愕。
皿の上には「耳」が3つのっかっていた。
しかも「ラビット病」に出てくる「耳」のように焦げ目がたっぷりで。
驚きと感動でしばらく目の前の皿を呆然と眺めていた。
雪子さんの「熱いうちに召し上がれ」という言葉でようやく我に返り「耳」に手を伸ばした。

それは私が求めていた「耳」の味そのものだった。
紅天で「耳」が食べれたことが嬉しくて嬉しくて涙まで出そうになった。
よほどにやけていたのだろうか、ふと視線を感じ横を見ると蛇子が私をじっと見ていた。
そして小さな声でこうつぶやいていた「ロバノミミ ロバノミミ ロバノミミ・・・」

つづく


天狗男様

ちょうどここらへんで紅茸天狗の不思議をまとめた方がいいと思ってたところです。

紅天不思議録
1、立ち入れば嫌な気分が消えてなくなる不思議
2、人間ではない蛇子さんの不思議
3、架空の本が存在する不思議
4、本の世界に迷い込む不思議
5、これらの不思議に動じない雪子さんと猪吉さんの不思議

さしあたりこんなとこでしょうか。

<今日の食事>
池袋 ART SPACEより
●薬膳の前菜
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●フルーツと海老のマヨネーズ和え
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●牛肉のスペアリブ 胡椒炒め
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●きのこと竹の子入り豚肉炒め
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●薬膳鶏肉入り魚翅湯
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●蝦仁炒飯
●赤ワインデキャンタ(カヴェルネソービニョン)
●シェリー(ティオペペ)
●楊貴妃
オリジナル
●耳
<今日の本>
「ラビット病」山田詠美
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2006年01月23日

カプリチョーザ7

紅茸子様

雪すごいですね。
今日は長靴で紅茸天狗までやってきました。
いつもならこの時間スツールは客で埋まっているのに今日はさすがに私と蛇子さんだけです。彼女いつも通り特別メニューをがつがつ食べてますよ。
飲み物はいつもモッキンバードのようです。
あの色爬虫類めいててぴったりですね。

さて、紅天の「謎を解く鍵」ですが、私のような普通の客が知る由もありません。
それにあなたが紅天の何を謎だと思っているのかもわかりません。
よろしければ詳しく教えてください。

私もこの紅天には何か大きな秘密があるのだと思います。
その秘密に触れてみたくもありますが、そうした途端紅天は泡のように消えてしまう、そんな予感も抱いています。
ここは何かとても儚いものでできている。そんな気がしませんか?
不思議は不思議のまま、秘密は秘密のまま、そうすることが暗黙のルールであるようなこの空気。茸子さんも感じるでしょ?

天狗男

<今日の食事>
新宿カプリチョーザ
●ピザカプリチョーザ
●ライスコロッケ
●赤ワイングラス×5
<今日の本>
一九七七 卒業 鳴海章


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2006年01月21日

ナガニ

天狗男様

紅茸天狗は見える人と見えない人がいる?
天狗男さん、それはどういうことですか?
私たちが日本昔話みたいに狐につままれたり狸にばかされたりしてるということですか?
あなたの言ってることがよくわかりません。
でも確かに不思議なことが頻発するから誰にでも見えるものじゃないと言われればそうなのかと納得できるようなできないような・・・
もしかしてあなたはこの店の謎の答えを知っているのですか?
紅天の不思議な現象がなぜ起こるのかご存知なのでは?

紅茸子

追伸:私は紅天を見れる人間で幸せです。
   大切なのは自分が見るもの感じるものを信じることです。

<今日の食事>
高田馬場 ナガニより
●ビルマ風春巻き
●海老の包み揚げ
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●ふわふわ玉子焼き
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●モヒンガー(魚スープのビーフン)
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●グラス赤ワイン×3
●こまさ(梅酒)
<今日の本>
「春の夢」宮本輝
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2006年01月19日

月の宴

紅茸子様

私も同じようなことを考えたことがあります。
私が夢を夢としか認識できないように、夢の中の自分はこちら側の世界のことを夢であ
ると認識しているのかもしれないと。どちらの自分も現実ではないだろうかと。

それとも逆に自分が非現実なのでしょうか。
現実の自分が私の夢を見ていて、私はその登場人物にすぎないかもしれない。
だけど物語の登場人物が自分が実は物語りの登場人物であることを知らないように、私も与えられた筋書きを歩んでいるだけなのに、自分の頭で考え行動していると疑いを抱かず、自分が生きているこの世界こそが本物であると思い込んでいるだけかもしれない。

疑い出したらきりないですね。何が本物で何が偽物なのか、何が現実で何が非現実なのか。
私たちは明確な答えを導き出すことはできないでしょう。

そういえば茸子さんが読んだ「桜雨」にこんな一節がありましたね。
「目に見えてないものが現実でないと言えるかい。人の心は目に見えない。だけどそれが非現実だといえるかい」
ご存知でしたか?
紅茸天狗は見える人と見えない人がいるんですよ。
それなら私たちがここで過ごしているこの時間はいったいなんなのでしょう。
私たちは現実にここで酒を飲み、食事をし、読書し、筆をはしらせている。
しかしこの店が見えない人たちから言わせればそんな時間は非現実なのです。
そしてこの現実ではない店にいるわたし達の存在すらも彼らは非現実と認識しているのです。

天狗男

<今日の食事>
●手づくり吟醸豆富
●有機水菜とベーコンのアメリカンシ−ザ−サラダ
●チ−ズベ−コン巻炭火炙り焼
●ぼたん鍋
<今日の本>
「春の夢」宮本輝
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2006年01月17日

JYU

天狗男様

今朝は夢見が悪く、朝からひどく疲れていました。
夢の中で私は変な事件に巻き込まれてばかり。
仕事で不祥事を起こし追い詰められたり、友達からののしられ絶交せまられたり、近所で起きた事件の犯人扱いされたり。もうくたくたでした。
夢は精神状態を反映してるといいますが、今朝の夢はどういう心の表れでしょうか。

時たまこう思うのです。
実はパラレルワールドは無限にあって、その数だけ自分も存在しており、毎晩見る夢はそれら並行世界の一部を覗く行為なのではないかと。
だから当然私の生活も違う世界の私が夢として見ていることになります。
今日見た世界の私がこの世界の私の夢を見たら、いったいどう思うだろう。
平和過ぎて退屈するかもしれません。

これまで色々な夢を見てきましたが、私ほど平凡で穏やかな生活を送ってる人はいなかったと思います。
でもそれも結局私の価値観であり、もしかしたら並行世界では通用しないものかもしれません。
彼女たちも実は自分が一番平凡だと感じてるかもしれないのです。
そして私の夢を見て疲れてしまったり、幸せな気分になったり、楽しんだり、悲しんだり、恐怖にかられてるるかもしれない。そんな風に思うのです。

今日の夢ではどんな世界の私を見るのだろう。そしてどんな世界の私がこの世界の私の夢を見るのだろう。そう考えると夢を見ることがもっと楽しいものになりそうです。交感神経が高ぶって眠れくなりそうですが・・・。今日は週初めだしできれば平和な夢希望。

紅茸子

<今日の食事>
渋谷 JYUより
●レバー
●エビとエリンギのガーリックソテー
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●白子ぽんず
●キムチ炒飯
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●鮪とチーズの揚げ餃子
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●生レモンサワー
●グラス赤ワイン×3
<今日の本>
「桜雨」坂東眞砂子書き忘れ
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2006年01月16日

アジアンキッチン

紅茸子様

その蛇女、さっきまで私の隣に座っていました。
「お母さんが恐い」まさにその通りです。
しかしあの蛇子さんは誰に危害加えるでもなくひたすらモッキンバードを飲んでいました。
食べ物は何を食べるのかと思いちらちら見ていたけどやっぱ肉食みたいです。
出されたピザもトッピングのアンチョビしか手つけてなかったし。
もったいないと思ってたら女店主、ピザの皿をさげて
「あらごめんなさい。あなたにはこちらでした」って違う料理を出していました。
蛇子さんがつがつ食べてた。噛まずに飲み込んでましたよ。
彼女が去ってから女店主に訊いてみたんです「隣の女性に出された料理は何?」って。
そしたら「彼女は特別メニューなの。今日はレバノン風カエルの姿煮とイナゴのプディング」とのこと。
その他ベジタリアンや宗教的に食べれないものがあることを申し出れば特別メニューで対応してくれるそうです。
しかし蛇用の食材を常備してるなんてさすが紅茸天狗。

天狗男


<今日のメニュー>
池袋 アジアンキッチンより
●トム・ヤム・クン
●ふわふわ卵のエビチリ
●ヴぇトナム・ピッツァ
●タイ風お好み焼き
●トルコアイス
●ジンバック
●赤ワインデキャンタ
<今日の本>
「黒の貴婦人」西澤保彦


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2006年01月14日

WHO'S FOODS

天狗男様

色々ありがとうございます。
助かりました。

今日ここに来る途中で蛇を踏みました。
枯れ葉色の小蛇です。
なぜこんな真冬に蛇が道端に横たわってたのか謎です。
私はびっくりして蛇から足をどけました。
そしたら蛇が喋ったんです。
「踏まれたので仕方ありません」と。
私は蛇が大の苦手なので走って逃げました。

ここにたどりついて本を頼んで、出されたお酒を飲んでようやく落ち着きました。
ほっと一息ついて読書に入ろうとしたらあの2人の「いらっしゃいませ」という声。
客が入ってきたようです。
私はかまわず本を読み始めました。
川上弘美の「蛇を踏む」です。
先刻の出来事があったので選んだのですが、冒頭がさっきの状況と全く同じだったので頭がくらくらしてきました。
いったん本を閉じお酒を飲んでご飯を食べました。
大根サラダの大根にタレがしみこんでて美味しかった。

ふと横を見るとさきほど入ってきたとおぼしき女性が私から二つ席をあけて座っていました。
私の視線に気付いたのか彼女もこちらに顔を向けました。
私はその瞬間蛙のように身動きできなくなりました。
頭に浮かんだのは楳図かずおの「お母さんが怖い」。
その女性は半分蛇だったのです!
もしかしてさっきふんづけた蛇かもしれません。
今もあの席にすわって私をじろじろ見てます。
視線を感じるのです。
私これを書いたらすぐ帰ります。
あの蛇女が「私はあなた姉」なんて言い始めたら嫌だから走って帰ります。
それとも蛇は足が速そうだからタクシーにしようかな。
でも金曜日はタクシーつかまりにくいしやっぱダッシュしかなさそう。

<今日の食事>
池袋WHO'S FOODSより
●生桜海老と水菜の和風大根サラダ
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●小海老と若鶏のタイ風カシューナッツ炒め
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●小龍包
●ブラックアイ
●ボンベイサファイア(ロック)
●チュラディア(シークァーサーとウコンのサワー)
●グラス赤ワイン
<今日の本>
「蛇を踏む」川上弘美






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2006年01月12日

アニスの実の酒

昨晩はゆっくり湯船につかりたかったのでまっすぐ帰るはずだった。
しかしどうしても天狗男さんからの返事を確認したくて紅茸天狗へ赴いてしまった。

紅茸天狗に到着するとバーテンのいつもの「いらっしゃいませ」という明るい声。
女店主はあいかわらずぼそりとつぶやくだけ。
あの一件があってからもこの2人の態度は変わらない。

店は空いていたので私はいつものように一番奥の本棚に近い席に腰をおろした。
「異邦人」は読み終わっていたので、何か新しいものを見つけるためメニューリストを開いた。
斜め読みでざっと目を通してるだけだったが、私はそこで驚くべき本を発見した。
「アニスの実の下で」月鎮季里子(つきしじきりこ)
月丘花林の「ろうあ者の遺言」の右隣にそこにあるのが当然かのごとく並列されている。
「アニスの実の下で」は「異邦人」に出てきた小説だ。
そして作者月鎮季里子はその登場人物。

私はためらわず「アニスの実の下で」を注文した。
バーテンはいつもと変わらぬ様子で本を渡してくれた。
表紙も「異邦人」に描写されてた通り若い女性がもう一人の女性の髪に口づけをしている絵だし、内容も全く同じだった。

小説を半分以上読んだとこで時計を確認すると残り時間わずか30分だった。
あまりに夢中に読んでいたため出された食事にほとんど手をつけていなかった。
本を閉じ慌てて食事をかきこんだ。
そしてゲストノートをめくった。

「紅茸子様

そんな悲観的になることないですよ。
確かに電球は暗闇を深くしたかもしれませんが、電球が発明されたことによってそれまで見えなかったものが見えるようになったのも事実です。
それに「闇が深くなった」のではなく、「闇は深い」という事実に気付いただけです。
そして自分がそれまで平気でそんな深い闇にいたことが信じられなくなりもう過去の自分には戻れない、戻りたくないと思い始めるのです。

成長とはある意味それまでの自分を捨てることです。
もう戻れない自分自身を羨んでも仕方ないのです。
あなたは望んで傷つき、悩み、苦しむという道を選択したのです。
それによって得た喜びもあるでしょ?
そしてそういった喜びは闇を知った分だけ大きいはず。
茸子さんははそれを求めて走り始めたのではないですか?

天狗男

追伸:あなたの今夜の運勢→玄関マットにご注意」






天狗男からの手紙
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2006年01月10日

18番

天狗男様

本のメニューを手にとって、どれにしようか考えていたのですがぴんとくるものがありませんでした。
気付けば今日は始終そんな感じ。
いつもならいいなと思うであろう言葉や文章にもいまいちときめかないのです。
脳の言語野が今日はお休みしてるようです。
なので今日は視覚に頼って本棚から直接選びました。
そして選んだのが西澤保彦の「異邦人」。
肌色に近い桃色の表紙を思わず手に取りたくなりました。
いつもなら寒色を好むのに今日は暖かい色に惹かれました。
手に取って装丁を見てみると淡黄色の2着のセーター。
これこそ寒波厳しい今日読むべき本だ!と思い今日の本として即決しました。

その中の一節
「電球を発明したことでより暗闇が深くなってしまった」
まさにその通り。
自分のためと思い成長、進歩、楽しみを思い求めるのに、それによってもたらされる悩み。
それに向かって走り出さなければ知らずにすんだ闇。
何も望まず、何も知らず、何も創らなければ、あるいは苦悩などないのかもしれません。
それなのになぜ私は走るのをやめられないのでしょうか・・・。

また愚痴ってしまいましたね。すみません。
お酒飲むと愚痴りたくなるんです。
どうぞ聞き流してください。

紅茸子

追伸:あのふたりについて何かご存知ですか?

<今日の食事>
恵比寿 18番より
●陶板焼きマッシュルーム
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●生ハム盛り合わせ(イベリコ、サンダニエール)
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●パルメジャーノ・ライスコロッケ
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●シェリー(オロロソ ムサ)
恵比寿 buriより
●鳥塩レバー
●黒糖モヒート
恵比寿 Tapachosより
●エビのピンチョス
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●赤ワイングラス×2(フィンカ・テンプラニージョ2004)
<今日の本>
「異邦人」西澤保彦
posted by pikkumyy at 22:24| Comment(10) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月09日

1/7分

天狗男さんへの返事

「天狗男様

なんだか今日は疲れてしまいました。
慣れないことをしたせいかしら・・・。
ふ〜。

遊牧民のチーズケーキ美味しそうですね!
帰ったらさっそく調べてみます。
チーズケーキはもちろん甘いもの大好きなんです。
食べるのも好きだけど、お菓子焼いてる時のバターが溶けるような匂いがたまらないです。

ところで、あなたは紅天で何か不思議な体験をされたことがありますか?
噂ではこの店では読書してるうちに本の世界に迷い込んでしまうことがあるそうです。
私の身の上にはまだ起こってません。
いつか体験できたらいいなと思います。
天狗男さんだったらどんな本の中へ行ってみたいですか?
私リンドグレーンもいいと思ったのですが、子供の頃読んだ絵本「ぐりとぐら」の世界へ行きたいなー。
ぐりとぐらが大きな玉子を発見するお話。
その玉子でパンケーキだかカステラだか作るんです。
子供の頃あの話読んでもらうたびに母親にホットケーキ作ってくれるようせがんでた気がします。

<今日の食事>
紅茸天狗オリジル
●ムーミンママのサラダ菜サラダ(ヨーグルトソースで)
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●ジェロニモのブレッドタコ(本当はバッファロー肉を使うとこをラムで)
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●ジャンボ豆腐ハンバーグ
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●ぶり大根
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●スクリュードライバー
●デキャンタ赤ワイン(ゴーティエ・ラランド)」




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2006年01月08日

SOL AMIGO

昨晩の天狗男さんからの返事

「紅茸子様

アイスクリームの自分を受け入れられないのですね。
でもあなたは自分がアイスクリームだということをわかってるじゃないですか。
好きか嫌いかは別として、自分が何者であるか冷静に理解できるということが重要なのです。
理解したうえで変わりたいと思うのであれば変わる努力をすればいい。
でも茸子さん、人間生まれた時から持ってる器の大きさがあります。
その器からはみ出した願望を持った時、人は悩んだり不安になったりして心の均衡を失うのだと思います。
アイスクリームからチーズくらいならどうってことないと思いますが、ベイクドチーズケーキまでいくときついかもしれませんよ。
スヴニールママンの遊牧民のチーズケーキがうまいんですこれが。
絶品絶品。

話それました。すみません。
自分がどれくらいの人物になれるかというのは自分が一番よく知ってるはず。
きつくて苦しかったり違和感ある時ははみ出してるということです。
逆に茸子さんがアイスクリームな自分に物足りなさを感じてるなら、まだ許容量に達してないということだと思います。
自分の気持ちをまめに確認して、満足できる自分に近づけるといいですね。
ベイクドまで達したらお知らせ下さい。
遊牧民のチーズケーキをごちそうします。

<今日の食事>
池袋 SOL AMIGOより
●豆のエンチラダス
 (じっくり煮込んだ豆をトルティーヤで包んだ料理)
●メキシカンピザ
●タコボール(メキシカンライスに味つけした肉をまぶして、
       中にチーズを詰めてフライにしたもの)
●タコス
●チョリソ
●レモンサワー
●梅酒ロック
●カンパリグレープフルーツ
●グラス赤ワイン(メキシコ・カヴェルネ)

<今日の本>
「悪童日記」アゴタ・クリストフ」
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謎の男

女店主とハンチング男のことが気になって、昨晩遅くに紅茸天狗へ向かった。
結構な時間だったので客は私の他に一人だった。
その人も私の飲み物が出てくる頃にはお会計を済ませていた。

赤ワインを一口飲み、女店主の方をうかがった。
私の斜め右でいつも通り何か作業をしている。
バーテンは店の奥へ行ったのか店内を見渡してもいなかった。
思い切って女店主に話しかけてみた。
「あの・・・」
女店主は手を止め顔だけ私の方に向けた。
初めて彼女と目を合わせた気がする。
声をかけたはいいものの、何から話せばいいか混乱し軽いパニック状態にあった。
女店主は私の目をひたと見つめている。
首を90度ひねってこちらを見続けてるその姿が、「エクソシスト」の悪魔にとりつかれた少女を思い起こさせた。
(あの子の首は180度曲がってたけど)

前置きなどをぐだぐだ喋っても相手にされなそうだったのでずばり本題から入った。
「以前ハンチングのサングラスをつけた男性がこちらに来たことがありますよね?」
女店主の迫力に圧倒されて「ハンチングのサングラス」なんて変な言葉が飛び出てしまった。
「年齢は40か50代くらいに見えました」
そういえば彼女の年齢はいくつだろうか。検討がつかない。
年齢不詳とはまさに彼女のことだ。
彼女は私から目線を外し、ささっと手を動かしてから体ごと私の方へ向いた。
私の前まで来ると美味しそうなサラダをカウンターに置いてくれた。
ようやく彼女が口を開いた。
「で、それが何か?」
初めて彼女の声を聴いた。
『誰ですか?』なんて直接聞いたら怪しまれると思いとっさに嘘をついた。
「いや・・・私の知り合いに似てるなーと思って」
女店主は何も答えずただ私を見ていた。
「実はその人ちょっと前から行方不明で、捜索願も出されてるんですよ・・・。だからあの人のこと何か知ってたら教えていただきたいと思って」
その時バーテンがカウンターに戻ってきた。
女店主は何も答えない。
沈黙と女店主の視線に耐えられなかった。
「あの」
それを遮るように彼女は口を開いた。
「当店では、お客様の私的事柄を他の人間に口外することは一切いたしません」
それだけ言って定位置へ戻っていった。
バーテンがちらっと私に目を向けた。
2,3分の短い会話だったが、長距離走と面接試験を立て続けにやったくらい疲れた。
そして心臓が押しつぶされそうだった。

本を読む気力にもなれなかったので食事だけして退散した。
私が出ると同時に店じまいだったらしく、バーテンも出てきてドアノブの札を「閉店」に変えた。
何も収穫がなかったことにがっくりしつつ階段へ向かっていると、後ろからバーテンの声がした。
「あの男をあなたがご存知のはずありません」
私は驚いて振り向いた。
「あなただけじゃない。他の人間もあの男と知り合えるはずないんです」
それだけ言うと店の中へ戻ってしまった。
私はただ呆然としていた。

誰も知ることができない男。
でも少なくともあの2人は知ってる。
どういうことだろう。
謎が深まってしまった。





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2006年01月07日

わらじ

天狗男様

ご気分はいかがですか?
紅茸天狗のα波でリフレッシュされたことを願います。

必要以上にストイックになる必要ないと思いますが、私は何も決まり事がないととろりとろり溶けていくアイスクリーム人間です。
それでもかろうじて固体であることを保っているのは液体にもなりきれないからです。
溶けきってしまうことが恐いからです。

こうやってうじうじしてるとまた溶けていきそうです。
なんだか今日は酔ったみたいです。
そういえばいつもより酒量が多かったような・・・。
私は質問魔です。天狗男さんに質問ばかりします。
何も知らないからしょうがないのです。すみません。

私はどうしてもアイスクリームの自分を受容できません。
どうすればいいのですか?
せめて融点が高いチーズになりたいです。
そうだ今年はせめてチーズになろう。

茸子

<今日の食事>
炭火ダイニング わらじより
●たらもマヨネーズ和え
●スパイスパスタ
●シーザースサラダ
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●卵の長ピザ
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●枝豆
●ボトル赤ワイン(ヴィニャラール)
<今日の本>
「愛と資本主義」中村うさぎ

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2006年01月05日

カンティプール

「茸子様

明けましておめでとうございます。
私もこのノートを通してあなたとお話することを楽しみにしています。
今年もよろしくお願いします。

何かを想像した後の心の状態は、その時の精神状態で全く違うものです。
茸子さんの質問には「楽しい心境でない時」と限定されていますね。
そんな心境の時は何しても楽しくありません。
実は今日私はそんな心持でした。
新年早々何言ってんだと思われるかもしれませんが色々とありましてそんな心境なのです。
つい何行か前に「何をしても楽しくない」と書きましたが、訂正。
紅茸天狗に来れば回復します。まか不思議です。
もしかしたら極楽ってこういう処なのかなーと思います。
ただただ癒され、ひたすら幸福で、悩みもなく・・・
おっと、話がそれましたね。

紅茸天狗を抜きにした話ですが、さっきまでの私の心境では楽しいこと想像すらできません。
一般的に楽しい想像、例えば正月、夏休み、GW(嗜好が偏りすぎました)など想像してもそれを受け止める受容体がないんですよ。面白くない時は。
人によってはその心境に拍車がかかって虚しくなることもあるでしょう。
て、どういう風にまとめればいいかわからなくなってきました。

思うに、楽しくない心境で楽しいことは想像できないけど、どういう想像が自分を虚しくさせるかくらいは想像できると思います。
それでもやめられないとまらない時はそういう川の流れだったのです。
茸子さんご自分でおっしゃってた通り流れに身を任せましょう。
虚しさの流れだってどこかで尽きるはずです。
それでもどうしようもない時は紅茸天狗へレッツラゴーです!
寒山でストイックになることありませんよ!

<今日の食事>
渋谷 カンティプールより
●カンティプールサラダ
●ジャネコダルカレー(数種の豆を取り合わせた基本的なカレー)
●ナン
●ヴェジタブル・モモ
●チャン(750ml)
<今日の本>
「蝉しぐれ」藤沢周平」
posted by pikkumyy at 21:47| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月03日

京町屋

昨晩、新しいコートを着て今年初の紅茸天狗へ向かった。
開店1分前に到着。
一番のりだった。
ドアノブの札を「閉店」から「開店」に変えに来たバーテンに新年の挨拶。
「明けましておめでとうございます(深々とおじぎ)」
「おめでとうございます。いらっしゃいませ(中へ招き入れる)」

店内は相変わらずの雰囲気。
正月だからといってそのような装飾もなく、女店主もいつものごとくカウンター内で料理を仕込んでる。

私が本を頼んでからちょっとすると、外から階段を下りてくる足音が聞えた。
いつも無反応で無表情な女店主が、その足音が近づいてくる入り口に目を向けていた。
そして急に店の奥へ消えてしまった。
立ち去る前の一瞬、バーテンへ目で何か合図を送ったようだった。

足音が止むと同時に入り口のドアが開いた。
入ってきたのは背が高く、やせ気味の男性だった。
ケーブルニットの黒いハンチングとサングラスが怪しい雰囲気。

男は入り口に一番近い席についた。
バーテンは注文した本を私に渡すと男の方へ向かった。
なんとなく気になったので、読書するふりをして横目で彼らのやりとりを見ていた。
どうやら注文をとっている様子はない。
2,3分ごにょごにょ話しただけで男は出て行ってしまった。
それと同時に新しい客が入ってきた。
結局彼らの話を聞き取ることができなかった。
新しい客が席につくと女店主はカウンターに戻ってきてまた仕込みにとりかかった。

なんか怪しい・・・

「天狗男様

明けましておめでとうございます。
今年もこの紙上であなたとたくさんの言葉を交わせたらと思います。
お正月はいかがお過ごしですか?
本読んでますか?
お酒飲んでますか?

私が今日注文した本は川上弘美の『いとしい』です。
川上弘美ワールド健在です。
普通の世界の日常のお話と思いきや、いつの間にやらファンタジー界へ突入。
こんな一文がありました。

「君は山の上の火で暖まることのできたあの少年みたいだね」

あの少年とは「寒夜に着物を碌につけず火による暖もとらず風の吹きすさぶ山頂で明か」した少年です。
ただ、彼は一つ向こうの山の頂上に火を焚いてもらったそうです。
その火を見つめて暖かさを想像するために。

天狗男様に質問。
あなたはそれほど楽しい心境でない時に楽しいことをリアルに想像し、それによって本当に楽しくなれますか?
それとも逆に虚しくて耐えがたくなりますか?

<今日のメニュー>
池袋 京町屋より
●ぷりぷり海老の湯葉春巻き
IMGP1034.JPG
●ぷりぷり海老のマヨネーズ炒め
IMGP1033.JPG
●できたて濃厚有機豆腐
●フルーツたっぷりサラダ
IMGP1036.JPG
●シークワーサーサワー
●もろみ酢サワー
●鶯宿梅(ロック)
●グラスワイン(チリ・カベルネソービニョン)
<今日の本>
「いとしい」川上弘美





posted by pikkumyy at 09:49| Comment(10) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月01日

謹賀新年

明けましておめでとうございます。
年末年始2日間は紅天お休みです。
あの店員2名はどこで何をしてるのでしょう。
私生活謎な2人です。

皆様は元旦いかがお過ごしですか。
こちらはようやく部屋が暖まってきたのでちょっと読書してから冬眠に入ります。

昨日読んだ「天国までの百マイル」、また次郎さんに泣かされてしまいました。
「椿山課長の七日間」のとも子、「地下鉄に乗って」のみち子、そしてこの作品のマリ。
あの3人の人情は泣きのツボを痛気持ちよく刺激してくれました。
自分の幸せより家族でもない他人の幸せを心底願う彼女達。
普通ではなかなかできません。
(私が極端に自我が強いだけかもしれませんが)
それをさらっとやってしまうあの女性達、女から見てかっこいいです。
「他人へのさりげない思いやり」今年の目標の一つです。

それでは今年も紅茸天狗で会いしましょう。
皆様が美味しい食事と芳醇なお酒、そして素晴らしい本に出会える一年でありますように。



posted by pikkumyy at 14:33| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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